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4件
二都物語(新潮文庫)
フランスの暴政を嫌って渡英した亡命貴族のチャールズ・ダーネイ、人生に絶望した放蕩無頼の弁護士シドニー・カートン。二人の青年はともに、無実の罪で長年バスティーユに投獄されていたマネット医師の娘ルーシーに思いを寄せる。折りしも、パリでは革命の炎が燃え上がろうとしていた。時代の荒波に翻弄される三人の運命やいかに? 壮大な歴史ロマン、永遠の名作を新訳で贈る。
二都物語(新潮文庫)
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二都物語
2022/05/10 20:31
愛する人のために命を懸ける
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:見張りを見張るのが私の仕事 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長らくバスティーユ牢獄にとらわれていたマネット医師とその娘ルーシー。フランスの貴族であったがイギリスへ亡命したチャールズ・ダーネイ、無頼の弁護士シドニー・カートン…味方になってくれる銀行家や酒屋の主人だとかいろいろ登場人物が出てくるので一種の群像劇のように感じないことのもないのだが、物語の本筋は一人の女性に想いを寄せる二人の男、である。
まず、ルーシーと結婚するのはダーネイで、二人の子供に恵まれる。一人は幼くして無くなるが、もう一人の娘は同じルーシーという名前である。カートンもルーシーへの愛を打ち明けて、「あなたへの愛を証明するためにあなたとあなたが愛する人のために喜んで自分は犠牲になる」という約束をする。この約束が達成されるところが物語のクライマックスである。
2024/08/19 16:36
二都物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の英文学専攻の英文学演習の教材の和訳の参考文献に購入しました。面白かったです。また、読みたいです。
二都物語
2021/12/17 23:24
勇気のある人。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:通りすがりのなっつさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディケンズの名作の一つ。10代のころ知りました。登場人物としては、弁護士さんが好きです。勇気のある人、その勇気と愛に思いを馳せます。作品最初のほうで酔っ払い。ヒロインの旦那さんはどうこう言っても、ヒロインは彼の来訪を許容しているのですよね。
ディケンズの名作はちょっと大仰にも感じます。でも、読んで心の糧にできるかもしれません。最後の方で、弁護士さんは、ある女性と手をつないであげます。「勇気のある人」
という意味はその時に分かります。