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18件
ペスト(新潮文庫)
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
ペスト(新潮文庫)
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ペスト
2020/03/31 18:50
名作中の名作
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、今注目されている本です。
わたしは昔読みましたが、改めて読み返しました。
名作中の名作といってよい本だと思うので、ぜひ一読することを勧めます。
2020/04/22 23:49
後半から読める自分になった
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わに♂ - この投稿者のレビュー一覧を見る
医師リウーが書いてあることは後々分かりだす。半分まで読むのが難しいけど、6割超えたあたりから慣れて読めるようになり、感情も入れやすくなった。
1番報われるはずの人が、友と愛する人を亡くした。ただ、それだけの話し合いではないものの、「ズルイ奴が笑う世界」なのかもしれない、と、今日感じたことと繋がった。
神が何であるか、や、死刑を知らずに受け入れていることについて、そこから本質というモノを考える新たな価値観が芽生えた。爺さんのように世を俯瞰して悪態をつくようになりたくもなったし、でもそれは逆に若者からすれば頭が堅いと言われかねないことだと思う。歳を取った人は経験からわかる、歳を取ってない人は経験を得てわかろうとする。歳を取った人は経験あるからモノを言うか言わない、歳を取ってない人は経験ないからモノを言えないか言う。いつまでも若くありたいと思ってた自分は体のことと気持ちのことであって、心と考えは老いぼれたいのだろう。
今のコロナが終息しかける時が怖い。再爆発もあるだろうし、ペストに書いてあったけど幸福が急にくるから噛みしめられないだろう。コロナ前は味の薄いガムで、今は味のしなくなったガム。もう(1年はかかるだろうが)捨てられる。次に食べる味のするガムは美味しく感じられるけど、また味は薄くなるんだろう。みんなのは、な。そこは違くありたい。俺は味をずっと感じてようとしたいし、感じたい。新しい味も噛みしめたい。絶対に俺はそう。「今だからできること」は前も今も後も出来ることだから。むしろ今はこれしかできないって言うべきだし、後ろ向きだけど前向きにその言葉を使って合ってると思う。
でも、ただこの本を読んだのも、読んでこんな想いがあるのも、それ全部コロナがあるからだから。その点においては、俺もその周りとなんら変わらない。みんな違う一緒なんだな。
ペスト
2020/12/30 08:51
「リウーを待ちながら」からの
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひめやまとおさがに - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍の下で親の読んでた「リウーを待ちながら」を部屋にこっそり持ち帰って読み切って、次にこちらをセレクト。きっちり漫画の内容に影響されてます。漫画から活字へと自由自在に行き来する子供に驚愕。漫画一辺倒の親は。。。。