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5件
カリ・モーラ(新潮文庫)
マイアミに暮らす美貌のカリ・モーラは25歳。故国のコロンビアでの凄惨な過去を背負い、移民として働きながら、獣医になることを夢見ている。彼女は麻薬王の邸宅管理のバイトがきっかけで、屋敷に隠された金塊を狙う犯罪集団の作戦に巻き込まれ、彼らと対立する臓器密売商の猟奇殺人者シュナイダーの妄執の的にもなってしまい――。極彩色の恐怖と波乱の展開に震える傑作サイコ・スリラー。
カリ・モーラ(新潮文庫)
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カリ・モーラ
2022/01/13 22:06
トマス・ハリスの新しいヒロイン
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投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レクターもののことは一度忘れましょう。
新しい物語です。
「カリ・モーラ」というタイトルは、ヒロインの名前です。
トマス・ハリスは強いヒロインを描きたかったのだと思います。『バイオハザード』みたいな、『トゥームレイダー』みたいな…カリはとても魅力的なヒロインです。正義漢で心優しくとても強い…ああ、でもゲームではもうそういう戦う美女って普通ですよね。
この小説の面白さは、アメリカ大陸の北と南との格差でしょうか?その狭間で自分の道を歩むヒロイン。
レクターもののエレガンスや理知的な表現は期待しない方がイイです。カリという優しい女性が、変態くそ野郎どもを打ちのめしてくれる快感ですかね。う~ん、変態くそ野郎どもを、もっとえげつなく描いてくれてもよかったかな。残念ながら、インテリでエレガントだったレクターほどの魅力は無かったですね。
さて、これって続くのでしょうか?苦労してきたカリ前半生を思うと、やばいのはここまでにして、彼女には平穏な幸福があって欲しいと思いました。だって彼女の少女時代はあまりにも残酷でしたから。
『ハンニバル・ライジング』辺りから、この作者への関心が失せていたのですが、もしもまたカリを主人公にした小説が出たら、読まないかもしれません。彼女はとても強い人間ですが、これ以上の不幸が訪れる物語を楽しんで読むことはできません。
平穏で面白みのない退屈な日常…それは至福なのではないでしょうか?
カリ・モーラ
2020/07/16 00:41
トマス・ハリス
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
トマス・ハリスの新刊は、もう読むことがないだろうと諦めていた中で、文庫本が発売されたので、早速、購入しました。
レクター博士シリーズとは異なり、強い女性主人公の活躍する映画のような小説でした。
カリ・モーラ
2019/08/14 21:21
カリ・モーラ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
トマス・ハリスの作品はハンニバル、レクター教授の話で全て読みましたが今回のカリ・モーラはヒロインがスーパーヒロインでとてもかっこよく描けていたと思いました。猟奇的な話はあるものの、どちらかというとカリの強い意志が感じられて今までの作品とは一味違う作品になっていたと思います。エスコバルの黄金も手に入れることができたり話の展開が早く展開するので最後まで一気に読むことができました。次回作でカリ・モーラ2を書いてもらいたいです。