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2件
小公子(新潮文庫)
著者 フランシス・ホジソン・バーネット , 川端康成/訳
アメリカに生まれた少年・セドリックは、大好きな母や周囲の人々の細やかな愛情に包まれ幸せに暮らしていたが、名も知らぬ貴族の祖父の跡継ぎになるためイギリスへ渡ることとなった。祖父は意地悪で傲慢で、アメリカという国を嫌っていたが、セドリックの純真さに心動かされ、次第に変化していく。だがそこへ真の跡取りを名乗る者が現れて――。川端康成の名訳でよみがえる児童文学の傑作。(解説・鴻巣友希子)
小公子(新潮文庫)
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小公子
2021/02/26 20:46
心優しい少年と彼に心をとかされた友人たちの物語
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「十二国記」の泰麒は、小公子のセドリックの影響を受けていると書かれていたので、興味を惹かれて手に取りました。
読み出したきっかけは、別の本のファンだという上記の理由からでしたが、読み始めてすぐに主人公セドリックの人柄の虜に!
心優しい彼の行動や言動にはいっさいの嫌味がなく、どんなに癖のある登場人物たちも彼をかわいいと思えてきてしまい、何かをしてあげたいと心を動かされていきます。
彼の優しい心からくる行動や言動が、どんな物語を紡いでいくのか、続きが気になって、ページをめくる手がとまりません。
きっと翻訳をなさった川端康成先生の言葉の選択も、読者がセドリックの人柄の虜になる一因なのだと思います。
とにかく、作中のセドリックの言葉のすべてが優しく、かわいらしく、素敵です。
小公子
2022/01/17 11:53
読む本に移行する時期に
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本から読む本に移行する時期に、手当たり次第片っ端から読む本の一冊。一度読み終わると「さ、次。」、で他の本に移るので、内容への大人の議論は大人の議論。子供への影響は、あまり心配しなくても良いのではないだりうか。