- みんなの評価
9件
ムーン・パレス(新潮文庫)
人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた……。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。
ムーン・パレス(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
ムーン・パレス 改版
2023/10/21 13:11
読み易いです
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:通りすがり - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧乏学生がホームレスになって死の淵を彷徨い、その後友人に助けられ居候になる。
近所の老人介護の仕事を見つけ、そこで働くが、その老人の昔話を聞かされる。
その老人が元画家でアメリカの荒野で何か月も孤独に過ごし、そこで絵を描いた後、自分の名前を捨てて、新しい人生を歩む。
実は、その老人は主人公と血の繋がりがあり・・・、という話。
全体としては読み易くて、物語も面白いので文学系の小説が苦手な人でも読み易いと思う。
ちなみに表題のムーンパレスというのは、近所の中華料理屋の名前だそうです。
ムーン・パレス 改版
2021/07/29 22:16
小説家オースター
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ニューヨーク三部作」は良くも悪くもいかにも詩人が書いた小説という感じがする。この作品でオースターはディケンズ的といってもいい「物語」へと大きく舵を切った。小説家オースターの誕生を告げるものとなっている。
2021/06/03 07:08
父に続いて
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
母、そして、おじさんも亡くなり……一人ぼっちになってしまった人間が、絶望し、友人に救われたのに、……という物語として読めば……分からないでもないのですが……。読後感は、……まぁラストが希望を持てるから……