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放浪大名 水野勝成―信長、秀吉、家康に仕えた男―(新潮文庫)
著者 早見俊
十六歳での初陣から七十五歳で参陣した島原の乱まで六十年、戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた水野勝成。刈谷城城主の父から勘当された勝成は、豊臣秀吉から知行を授かるが、諍いを起こし逃亡するはめに。西国を放浪する勝成は、佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる武将に仕えるが……。敵から「鬼日向」と恐れられた勝成が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。(解説・木村行伸)
放浪大名 水野勝成―信長、秀吉、家康に仕えた男―(新潮文庫)
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放浪大名水野勝成 信長、秀吉、家康に仕えた男
2022/05/29 17:50
倫魁不羈と呼ばれた武将
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:子供の頃は本のムシだった - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼日向と渾名され、倫魁不羈(余りに凄すぎて誰にも縛り付ける事は出来ない)とも言われた戦国大名”水野勝成”。織田信長から感状を貰うほどでありながら、ある事から、父忠重より武家奉公構いとなり出奔、関ケ原の戦い前に帰参するまで秀吉をはじめ幾人もの武将に仕えながらも放浪を重ね歩いた男。早見俊ワールドではこの時期を新たに描いてくれた。又、一つの水野勝成像が表現されて面白い。
放浪大名水野勝成 信長、秀吉、家康に仕えた男
2022/05/24 17:20
75歳まで戦い抜いた武将
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
勇猛果敢に戦い抜けた武将・水野勝成は、その放浪した人生の大半を礎にして、年老いて領国経営に励んだと思う。槍一本で猪突猛進する戦ぶりは、戦国時代においても一軍の章としては問題児であろうが、戦の世が次第に収束する時の流れに逆らおうとする気持ちを抑えることは出来なかったのだろう。勇猛果敢であった武将を、また知ることが出来た。
放浪大名水野勝成 信長、秀吉、家康に仕えた男
2022/05/09 23:31
破天荒で波乱万丈、稀有な武将の面白すぎる人生
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
福山藩祖、水野勝成の人生は破天荒で波乱万丈すぎる。
初陣である高天神城の戦いで信長に褒められたと思ったら、直情径行気味な性格から父と対立、勘当されるわ、秀吉にはケンカを売るわ、天下統一時点では放浪の身となり、どうやって福山藩主にまでなったのか・・・あとは読んでいただきたい。
島原の乱にまで参加したという老将であり、子、孫への回顧録という形で進められる物語の展開も良い。