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3件
カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。(解説・頭木弘樹)
カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
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カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
2024/10/15 10:11
別の素材で
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投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
別の素材で、たまたまカフカという人、彼がどんな作品を書いたのかを知り、一度、実際に見てみようと思って手に入れたが、表現もなかなか含蓄があって、思わず読み入ってしまった。
カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
2024/10/15 09:49
母国語で読んでみたかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想通り、気の滅入るような短文の連続で、だんだん作者が気の毒になってきました。焼却してほしい、と友達に原稿を託した気持ちがわかるような気がします。
その一方で、カフカの母語であるドイツ語で読めたら、言葉の響きや美しさ等を感じられるのかもしれない、と思いました。
カフカ断片集 海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ
2024/06/09 21:16
カフカはわからないが、断片で深みを増す
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずカフカはよくわからない。変身を一度読んだきりだが、アフォリズム的なものと見てこの断片集を読む気になった。
やはり、よくわからない。筆者の剥き出しの感性で、延々と一人相撲めいた試行錯誤が繰り返されながら、ふと簡易で余韻の心地よい一文が現れる。どの断片もおおよそ後ろ向きなのだが、後ろ向きでありながらクルンと前向きに見せかけたりとネガティブ芸が達者で面白かったりする。
これだけ暗いと自分なんてまだまだだと思えてくるほどで、逆説的な癒しを感じさえもした。断片のカフカは侮りがたい。