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3件
赤と黒
製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激しい憎悪の念に燃えていた。僧侶になって出世しようという野心を抱いていたジュリヤンは、たまたま町長レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまう……。
赤と黒(下)(新潮文庫)
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赤と黒 改版 下
2020/12/08 14:24
疲労
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下2巻読むと疲労感が半端ない。ひたすら一人の高慢ちきな男の偏見と思い上がりを1000頁余り繰り広げてた感じ。野心家の青年と言うより、家庭に恵まれず屈折した感情で物事を推し測った、思い込みの激しい色ボケマザコン男の実話に基づいた御話。スタンダール自身も年上好きらしい
赤と黒 改版 上
2020/12/08 14:19
フランス文学
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭のくどい数頁で心が折れそうになるがそこを乗り切れば海外文学特有の読み難さ少ない。主人公ジュリヤンの慰めや悦に浸り己を鼓舞する様な空想の耽り方、着地点が痛々しかった
赤と黒 改版 上
2019/01/28 10:30
この男も逆玉狙い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説もフランス文学でおなじみのバルザックの「ゴリオ爺さん」、フローベールの「感情教育」と同様、貧しい家庭に育った青年が恵まれた容姿を武器に貴族階級の女性を落として自分も上流階級に上り詰めようと目論むという展開だ。面白いことに、いずれの作品の若者もその野望は潰えてしまうことになるのだが、このジュリヤンはあまりに哀れだ