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9件
砂の器
著者 松本清張 (著)
東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。 映画でもドラマでも大ヒットした社会派ミステリー。
砂の器(下)
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2022/07/11 01:51
病気
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半は、ストーリーの要所に、当時嫌われた流行の病気も関わり、病気の差別についても問題が提起されます。解決には、やや偶然的要素もありますが、何度も映像化され、なおかつ名作と言われる理由分かりました、
砂の器 上
2020/10/10 17:06
「カメダ」と東北弁
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本映画史上の金字塔と言われる「砂の器」。そして、何度もテレビドラマ化され、内容を知っていることもあり、まだ読んでいませんでした。今回、一気に上下巻を読了。昭和30年代の小説の割にはテンポが良く、まさに名作と思いました。顔が潰された殺人事件が発生。目撃者も複数いることから、当初は楽観視されていた事件ですが、被害者の特定さえ難航します。上巻は、その特定にほぼ費やされています。手掛かりは「カメダ」と東北弁の訛。二転三転する展開は流石です。そして、鍵を握る人物の突然の病死。これは偶然なのか。下巻に続きます。
私は田村正和と仲代達矢の「砂の器」が良かったです。ただ、加藤剛主演の映画は観ていないので、是非観てみたいと思いました。
砂の器 上
2023/03/10 16:36
丹念に丹念に
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある男の他殺死体が見つかった。
そこから始まる捜査。
「カメダ」と訛りを手掛かりに地面を這うような捜査の過程が丹念に描かれる…
地道に積み重ねられる捜査が導き出すもの、垣間見えてきたものはなんとも苦い。
たぶん、最後は人間の中にある薄暗い場所を見る事になるのだろう。
身構えながら下巻を読もうと思う。