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ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界
著者 阿部謹也
《ハーメルンの笛吹き男》伝説はどうして生まれたのか。13世紀ドイツの小さな町で起こった、ある事件の背後の隠された謎を、当時のハーメルンの人々の生活を手がかりに解明していく。これまでの歴史学が触れてこなかったヨーロッパ中世社会の「差別」の問題を明らかにし、ヨーロッパ中世の人々の心的構造の核にあるものに迫る。新しい社会史を確立する契機となった記念碑的作品。
ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界
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2025/02/19 20:35
ドイツ中世
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史で習って以来のヨーロッパ中世。ハメルンの笛吹き伝説に歴史学者が挑む。この人の姿勢は記録に残ったものだけでなく民衆の心情を、その時代を観ることで理解しなければならないという。もちろん諸説を検討しながら、差別される人々の存在に光を当てる。歴史学者とはこういうものか。