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自発的隷従論
著者 エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ , 西谷修
なぜみずから屈し圧政を支えるのか。圧制は、支配される側の自発的な隷従によって永続する――支配・被支配構造の本質を喝破した古典的名著。シモーヌ・ヴェイユが本作と重ねて20世紀の全体主義について論じた小論を併録する。
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自発的隷従論
2020/04/10 10:58
16世紀にフランスで刊行され、世を震撼させた書です!
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、16世紀にフランスで著され、支配者と被支配者の社会関係に潜む本質的な構造を明らかにしたことで世間を震撼させた一冊です。同書において著者は、いつの世にも圧政がはびこり、人々が隷従に甘んじているのはなぜか?という問いに対して、「圧政は、支配者のおこぼれに与るとりまき連中が支え、民衆の自発的な隷従によって完成する」という明快な分析と主張を行いました。そして、この思想は現代社会にも大きな影響を及ぼすことになりました。同書は、まさに当時としては驚愕の思考だったことが伺い知れます。