- みんなの評価
3件
人はなぜ物語を求めるのか
著者 千野帽子
人の思考の枠組みのひとつである「物語」とはなんだろう? 私たちは物語によって救われたり、苦しめられたりする。その仕組みを知れば、人生苦しまずに生きられるかもしれない。物語は、人生につける薬である!
人はなぜ物語を求めるのか
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
人はなぜ物語を求めるのか
2017/09/24 01:08
人は筋立てをしたがる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
刑事ドラマで、初動捜査の段階で「筋立て」を考える場面があります。まだ犯人像が固まらない時点や動機が見えない時にも、「犯人はこんなやつだ」と実体化させようとします。これも物語を求める状況の1つだと思えました。人はもやもやと曖昧な状況は嫌いなようで、AかBかとか、○か×かとか、はっきりすると落ち着きます。そのために与えられた情報にたっぷりと主観を加えて、納得できる物語を完結させるのかもしれません。(全然関係ないけど、『銀の匙』はどうなるのでしょう)物語に整合性があるかどうかよりもとにかく完結していることが重要になると、世論が極端に動いたり、冤罪を引き起こしたりすることにもなりかねない危うさも感じました。
人はなぜ物語を求めるのか
2019/10/05 15:51
「求めるのか」というよりは。。。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ小説は次々と生み出され、読まれるのか。そのあたりを期待したのだが本書は「物語をなぜ求めるか」の一歩手前、「物語とは何か」が主な内容。その奥にはなんでも「お話」として作ってしまうという人間の性質があるということらしい。
他人からしたら意味が通らなくても、自分が納得する形で自分の周辺の出来事をまとめたい。そういう感覚は自分でも感じていた。自分自身を理解するため、世界を理解するため、人は自分が理解できる形にまとめないと落ち着かない、というところだろうか。
哲学的な用語を使った考察が結構あってそれほど読みやすくはなかった。最近の小説や漫画も引用して具体的な説明をしているので「そういう読み方もあるのか」という「小説の読み方例」の面白さもあったが、「物語を求める」ことについてというよりは「物語の特徴」の説明だったか。
人はなぜ物語を求めるのか
2022/11/01 21:40
とても興味深い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人が物語を求める理由が、わかりやすい言葉で書かれている。とても興味深い内容だった。