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ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者
著者 藤永茂
理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。
ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者
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2025/03/28 13:03
既存のオッペンハイマー伝への批評的な伝記
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
新事実を発掘しようとするものでなく、既存のオッペンハイマー伝への批評的な伝記という感じか。オッペンハイマー個人を糾弾しようとするものではなく、脱神話化することで自身を含む愚者としての科学者を問うものである。