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キェルケゴール ――生の苦悩に向き合う哲学
著者 鈴木祐丞
キリスト教国家デンマークに生まれ、いまなお哲学史にその名を刻むセーレン・キェルケゴール。母や兄弟との死別、厳格な父との葛藤、放蕩、婚約者との破局――。不憫な日々を過ごした青年は、孤独と憂愁の淵で深くへりくだる。その愚直な信仰と思索のあいだに立ち上がった〈実存哲学〉とはいかなる企てだったのか。『死に至る病』『不安の概念』などの代表作のみならず、残された膨大な日記や手紙を読み解き、“神に仕えるスパイ”という使命を生きた人間キェルケゴールの実像にせまる。
キェルケゴール ――生の苦悩に向き合う哲学
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2024/03/06 16:45
三十四歳
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実存とは何か。ソクラテスから引き継いだ哲学をベースに神に仕えるスパイとして人々を神の元へ連れ戻そうとし、学術という営みとしての美よりも倫理、更に宗教活動へと転向し、終いにはこの世は牢獄であると語っている。