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読めば分かるは当たり前? ――読解力の認知心理学
著者 犬塚美輪
読解力は一朝一夕で身につくものではなく、絶えず鍛えていかなくてはならないものです。まずは、自分の読解力の現状や、自分が望んでいるような「読解力がある状態」にどうやったらたどり着けるのか、その道筋を考えます。そして、自分の読解のクセやつまずきを知って、読解力を高めるためにもっともよい練習方法は何か選べるようになる事が重要です。この本を通して、皆さん自身で練習方法を見つけたり、練習方法を編み出すことができるようになってほしいと思います。 【目次】第一章 三つの読解/第二章 読んで理解するための心の「道具」/第三章 文字を読むのは簡単か/第四章 単語を知っているということ――ボキャブラリー/第五章 文の意味を読み解く/第六章 文章全体を把握する/第七章 表象構築のために何ができるか/第八章 心を動かす読解/第九章 状況モデルの批判とアップデート/第一〇章 おわりにーー読解力の地図は描けたか
読めば分かるは当たり前? ――読解力の認知心理学
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2025/02/24 12:11
飛ぶように読みました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めんだこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生に勉強を教える仕事をしています。長年教えているんですが、国語の長文読解は、読めない子は本当に読めない。しかも学年に必ず何人かいる。何でこんなに読めないのかと不思議に思っていたし、悩んでもいました。自分は本や国語の成績で悩んだ経験がなく、苦手な算数は逆に教え方がわかるのですが、国語にはお手上げ状態でした。
この本では、そもそも字を読む、文章を読むことが認知的な負荷がかかる行為であり、何の話かわからないと(スキーマがないと)より文章の意味がとりにくくなることが、一歩一歩説明されていてとても面白かったです。
さっそく子どもたちに「この言葉意味わかる?」「この段落は何の話してるかわかる?」など、今まで飛ばしていた要素も、理解できているか確認しつつ指導できるようになりました。
2025/02/22 14:51
読解力を細かく分析した1冊です。
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読解力とは認知心理学的にどういった行為か、と学術的に分析して説明した1冊です。
そもそも、人間が読んだ内容を理解するという行為は、脳でどのような動きが起こり、そこに至るのか、と細かく分析しています。人間の脳の読解力理解の機能に、改めて感心する内容です。
また、当書では読解力に自身のない方が読解力を身に付ける方法についても言及しています。簡単ではないですが、参考になるでしょう。