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2件
刑事たちの夏
著者 久間十義 著
大蔵省のキャリア官僚が墜落死した。自殺か、他殺か――。「特命」で捜査に加わる捜査一課強行犯六係主任・松浦洋右警部補は、他殺の証拠を手にする。しかし、キャリア同士で大蔵省と取引した上層部により自殺と断定され、捜査は中止に。自らの属する組織と対峙し私的な捜査を続ける松浦は、政官財癒着を象徴する巨大な陰謀にたどり着くが……。
単行本刊行時に各紙誌で絶賛されベストセラーとなり、現在のブームの先駆となった〈レジェンド・オブ・警察小説〉が、待望の電子書籍化! 359ページ
刑事たちの夏(下)
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刑事たちの夏 下
2020/09/05 10:31
久間十義氏による巨悪に立ち向かう一人の警部補を描いた警察小説の傑作です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『マネーゲーム』、『聖マリア・らぷそでぃ』、『世紀末鯨鯢記』、『ヤポニカ・タペストリー』、『海で三番目につよいもの』などの話題作を次々に発表されている久間十義(ひさま じゅうぎ)氏の作品です。同書は、中公文庫からは上下2巻シリーズで刊行さているうちの下巻です。内容は、捜査一課の松浦警部補が、リゾート開発絡みの不正融資を暴くため、墜落死した官僚が残した「白鳥メモ」の行方を追っていくというストーリーです。盟友の女性検事や元刑事らとともに、利権をむさぼり自分たちに都合のいいように犯罪を隠蔽する巨悪に立ち向かう松浦の身に、危険が迫ります。誇り高き者たちを迫真の筆で描いた警察小説の金字塔とともいうべき作品です。
刑事たちの夏 上
2020/09/05 10:26
久間十義氏による警察小説ブームの先駆けをなした傑作です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『マネーゲーム』(文藝賞佳作)、『世紀末鯨鯢記』(三島由紀夫賞)をはじめ、『禁断のスカルペル』、『デス・エンジェル』、『黄金特急』、『刑事たちの聖戦』などの話題作を発表されてきた久間十義氏の作品です。同書の内容は、新宿歌舞伎町裏のホテルで大蔵省キャリア官僚が墜落死したという事件から始まります。これは自殺なのか、それとも他殺なのなのか?でしょうか?「特命」で捜査に加わる強行犯六係の松浦洋右は、他殺の証拠を手にします。しかし、大蔵省と取引した上層部が自殺と断定し、捜査は中止になってしまいます。組織と対峙し私的な捜査を続ける松浦は、政官財癒着を象徴する陰謀にたどり着くのですが、なかなかそれを解決するまでには至りません!一体、どうなるのでしょうか?ブームの先駆となった傑作警察小説の一冊です!