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浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜
著者 小山聡子 著
日本最大の仏教宗派、浄土真宗。開祖・親鸞は、絶対他力の教え、悪人正機説など、思想の革新性で知られている。本書では、さらに平安時代の浄土信仰や、密教呪術とのつながりにも目を向け、親鸞の教えと、それがどのように広まったのかを、豊富な史料とエピソードに基づき描きだす。師・法然から、親鸞、その子孫、室町時代に教団を確立した蓮如、そして東西分裂後まで、浄土真宗の思想と歴史を一望する。
浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜
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浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜
2022/04/08 18:56
浄土真宗を深掘り
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親鸞を中心に浄土真宗がどのような歴史を辿ったのかを解説している本。
浄土真宗を語るにあたり、それ以前にあった平安時代の仏教の話なんかも出てくる。
過去の仏教の影響を抜けるのがいかに難しいかが非常にわかりやすく書かれている。
最後の方に近代以降、親鸞がどのように語られているかにも触れられている。
浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜
2017/01/20 20:57
「系譜」とは本願寺の「系譜」
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
想定される読者が本願寺系の僧俗なのかもしれないが、この本で論じている法然から蓮如にいたる「系譜」は本願寺の視点で見た真宗の歴史だ。蓮如が本願寺を巨大教団に据えるまで親鸞の弟子筋の専修寺や佛光寺の方が大きかったのだから、専修寺や佛光寺の「系譜」も取り上げないといけない。もっとも中央公論新社は元々、本願寺派の反省会雑誌なので、専修寺や佛光寺が眼中にないのかもしれないが。
もっとも親鸞をはじめ、善鸞を含めて取り上げた人々が宗門が門徒に向けて書く「完璧な信心」を持った人物ではなく、その時代に生きた人々として書いている。
浄土真宗とは何か 親鸞の教えとその系譜
2017/02/24 11:16
meat or chicken
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺生をした動物を食しても良いという一般人に受け入れ易い教えと単純に思っていたが、その歴史や人物を遡ると案外奥が深い。