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3件
自民党―「一強」の実像
著者 中北浩爾 著
自民党は結党以来38年間にわたり政権を担い、2度「下野」したが、2012年に政権に復帰。一強状態にある。その間、自民党は大きな変貌を遂げた。本書は、関係者へのインタビューや数量的なデータなどを駆使し、派閥、総裁選挙、ポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会、理念といった多様な視角から、包括的に分析。政権復帰後の自民党の特異な強さと脆さを徹底的に明らかにする。
自民党―「一強」の実像
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自民党 「一強」の実像
2017/06/20 09:53
その「強さ」を知る
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はリベラルな政治学者であるが、その個人的思想は本書では全く出ておらず極めて平易にして客観的な記述のなっているのは好感が持てる。
自民党の「強さ」がどこにあるのかを知るのに最適な一冊である。
自民党 「一強」の実像
2017/11/06 14:13
小選挙区導入後に機能が低下した「派閥」の功罪
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いま自民党は、「安倍一強」の党内権威主義の傾向が著しく、党内からの異論は聞こえてこない。なぜそうなったかを本書は周到に分析する。1994年の政治改革とりわけ小選挙区制の導入と政治資金規制の強化は、自民党を大きく変えた。派閥の後退、財界などの影響力の低下、公認権・政党助成金の配分権を握る党幹部の権力強化、官邸主導に傾く政策形成などが、その変化として指摘される。安倍晋三首相のもとでも自民党の絶対得票率は低迷しており、高い内閣支持率を誇る首相もけっして無党派層を惹きつけてはいないと本書は指摘する。安定した地方組織や公明党との連携など他党にはない資源ゆえに、自民党の優位は当面動きそうもない。しかし、票やカネは確実に減少してきており、「一強」とされるこの党も意外に脆弱であることがわかる。
自民党 「一強」の実像
2017/05/22 13:22
一強
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
安倍自民一強の状態が続いて久しいが、その実像を分析する。世の中そんなにネトウヨだらけとは思わないのだが、何があっても高い支持率を誇る安倍政権。額面通りに受け止めてよいものか。