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ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
著者 對馬達雄 著
ナチス・ドイツ国防軍の脱走兵は、捕らえられて死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、英米に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではない。民族殲滅に加担したくないという、生命をかけた抵抗であった。戦後、生き延びた脱走兵たちは久しく卑怯者と罵られ、存在までも否定されつづけるが、ついに軍法会議の不当な実態を暴き、名誉回復をなし遂げる。最後の脱走兵の生涯を通じて、人間の勇気と尊厳を見つめる。
ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
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ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
2021/03/03 10:28
あるナチスからの脱走兵の生涯から人間が本来もっている尊厳を見つめ直した貴重な一冊です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ドイツ近現代教育史及びドイツ現代史を専門に研究され、『ヒトラーに抵抗した人々』、『ディースターヴェーク研究』、『ナチズム・抵抗運動・戦後教育―「過去の克服」の原風景』、『ドイツ 過去の克服と人間形成』などドイツに関する興味深い著作を発表されている對馬達雄氏の作品です。同書では、第二次世界大戦におけるドイツ国防軍の脱走兵は、捕まって死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、他国に比べて際だって多いことが紹介されており、その多くは戦闘中の逃亡ではなく、民族殲滅などを目にした、命懸けの抵抗としての脱走であったと述べられています。こうした過去は、戦後になっても、彼らを断罪したナチスの司法官たちが続々と復権する一方で、彼ら脱走兵は長い間、名誉回復されないままだったようです。同書は、ある脱走兵の生涯から人間の尊厳を見つめた貴重な一冊です!
ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
2023/01/04 10:24
信じ難い事実
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナチスドイツの兵士とし戦地に赴くのは嫌だと脱走した人たちが戦後長く(復権したのは2002年)世間から除け者にされていたというのは信じがたい、まあ、英雄扱いはしなくてもいいとは思うが。この辺りにドイツの本音が見え隠れしているような
ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
2022/04/20 04:04
離脱者の声に耳を傾ける
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次大戦中のドイツ軍の逃亡兵を
扱った珍しい本です。
人間色々ですから、脱走の理由も
一つと決まったわけではないのではないか、
と思いました。