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8件
老いる意味 うつ、勇気、夢
著者 森村誠一 著
人間老いれば病気もするし悩み苦しむ。老人性うつ病を告白し克服した作家の壮絶な闘いの日々。老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かうのだ。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。
老いる意味 うつ、勇気、夢
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老いる意味 うつ、勇気、夢
2021/03/01 12:47
昭和のミステリー小説ブームの一角を築いた森村誠一氏による老後の生き方の意味を説いた書です!
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『高層の死角』(江戸川乱歩賞)、『腐蝕の構造』(日本推理作家協会賞)、『人間の証明』(角川小説賞)、『小説道場』(加藤郁乎賞)など数々の話題作で昭和時代にミステリー小説ブームを巻き起こされた森村誠一氏の作品です。同書は、これまで作品とは一味も二味も違った内容です。筆者は同書の中で、「老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする」と述べられています。老人性鬱病を告白し克服した筆者だかれこそ書けた壮絶な闘いの毎日が綴られた一冊です。老後の生き方の意味を提言した書でもあります。
老いる意味 うつ、勇気、夢
2021/09/30 23:51
「生きし齢」の流れを本で感じる。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふくふくチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの森村誠一氏が「老いる」をテーマに本を記述。思わず、本屋で手にした。颯爽とした青年時代、数々の行動、言動。そして、かくある今の落ち着き。語りの中に、スーと取り込まれている自分を感じた。今、シニアの就業支援をしているが、改めてその視点に感動した。ありがとうございます。
老いる意味 うつ、勇気、夢
2021/11/17 20:17
ミステリー界の巨匠の至言
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
森村誠一さんと言えば、「人間の証明」をはじめとするミステリーの大御所、「悪魔の飽食」に代表される社会派である。
近年は、護憲の立場から憲法について語った著作も読んだことがあり、新刊を楽しみにしていた。ところが、森村さんは老人性のうつ病を患っていたというのだ。
そうした自身の老いや病、身の回りのできごとを率直につづったのが本書。書けなくなったときの焦りや、人に迷惑をかけることの葛藤なども、伝わってくる。
気に入った言葉は、「誰かの役に立つことや小さな労働は心の筋肉を動かす」。
誰かの役に立つのは難しいかもしれないけど、読書も含めた小さな労働で、「あっ」という発見、はっと何かに気付く時間を繰り返したい。
心の筋肉を動かす―。いいことを教わった。