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新版 大化改新 「乙巳の変」の謎を解く
著者 遠山美都男 著
皇極四年（六四五）、中大兄皇子と中臣鎌足は蘇我蝦夷・入鹿父子を武力で排除した。この乙巳の変が国政改革「大化改新」の序幕だったという筋書きはあまりにも有名である。だが、これに関して残された史料は中大兄・鎌足中心に事件を描く極めて偏ったものだった。クーデターの真の目的は何か。その首謀者は誰だったのか。本書は、王位継承をめぐる路線対立に着目して旧版を大幅改稿し、熾烈な権力闘争の内実に迫るものである。
新版 大化改新 「乙巳の変」の謎を解く
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大化改新 「乙巳の変」の謎を解く 新版
2022/08/02 20:31
史上初の生前譲位
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校では大化の改新と習ったので乙巳の変と聞いてもピンときませんが、最近では単純に蘇我入鹿が悪で中大兄皇子が正義という捉え方とは違った説が多く出てきて面白い時代だと思っています。この本でも皇極天皇の生前譲位は史上初であったこと、その後に即位した同母弟孝徳天皇が乙巳の変で果たした役割など新しい視点で書かれてあり興味深かったです。血縁関係がややこしいのですが、系図が多く出ているのも良かったです。
大化改新 「乙巳の変」の謎を解く 新版
2022/06/26 13:52
中公新書ブランドにふさわしい、実に学術的な1冊です。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの頃、歴史で学んだ大化改新（大化の改新）。当書はこの史実を深くクローズアップしていき、著者が見事に学術的に論じた1冊です。
大化改新の背景、当時の人間関係、主要人物の経歴紹介など、盛りだくさんの内容で、紙幅が350頁と厚いです。著者の歴史学者としての研究力の深さに、ただただ脱帽する、見事な1冊です。
まさに「中公新書」のブランドにふさわしい1冊と言えましょう。ですが、あまりにも学術的なため、難解な内容になっています。一読では当書の内容を理解するのは無理で、何周か回して読むべきと思います。
2024/09/12 09:29
わかりやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大化の改新について、わかりやすく解説されていてよかったす。従来の通説にとらわれないで、新鮮でおもしろかったです。
