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大野伴睦回想録
著者 大野伴睦 著
第一章 生いたちの記
幼年学校に落第・上京
アルバイト・明大入学
イザリになって小説家志願
第二章 青春日記
焼打ち事件で監獄行き
政友会の院外団入り
アジ演説でまたも投獄
監獄数え歌
演説会荒らし
「伴ちゃん、えらくなったわネ」
世界一周旅行へ
禁酒国で大酒宴
蒋介石氏夫妻のこと
第三章 陣笠時代
公認返上、クソ喰らえ!
翼賛選挙で落選
原敬首相と私
第四章 恩讐の政界
鳩山先生との出会い
ほととぎす、九天高く
吉田首相と私
広川和尚の謀略
吉田さんと喧嘩
吉田退陣劇の内幕
ワンマンの横顔
大臣づくり秘話
池田蔵相の誕生
昭電事件の真相
総裁公選敗戦の記
第五章 戦後傑物伝
政敵三木武吉と握手して
新聞記者と鬼ごっこ
三木さんの思い出
緒方竹虎の風格
西尾末広君との勝負
第六章 忘れ得ぬ人々
快男児・小林徳一郎
「御三家」の思い出
女傑・松本フミ
第七章 私の素顔
待合政治論
仏像物語
虎と私
母のおもかげ
頼みごと
新聞にもの申す
議会政治論
私の句碑
大野伴睦回想録
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大野伴睦回想録
2021/04/04 13:37
大正から昭和にかけての政治家・大野伴睦氏の回想録です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、生涯を政治家として活躍された大野伴睦氏の回想録です。大野氏は、大正時代、桂内閣の打倒を訴えた日比谷焼打事件で投獄されたこともある同氏ですが、戦後は自由党幹事長となり、その後、衆議院議長、さらに北海道開発庁長官、自由民主党副総裁などを歴任された人物です。同書は、「生いたちの記」、「青春日記」、「陣笠時代」、「恩讐の政界」、「戦後傑物伝」、「忘れ得ぬ人々」、「私の素顔」といった全7章構成として、興味深い話が語られます。
大野伴睦回想録
2021/05/09 22:13
抱腹絶倒の書
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治生まれで昭和39年に亡くなった、岐阜県出身の党人派政治家の回想録である。政治学者の御厨貴による本書の解説で、<大野伴睦の回想録はとにかく面白い。「党人派政治家」の中でも、これだけ自らを曝出し、あっけらかんと自らを語った政治家は、最近には類例をみない。・・・一言でいうと、抱腹絶倒の書であり、政治に対する「党人派政治家」の見方の堂々たる宣言の書なのである。>とある。大野伴睦の政治信念は、日本の政治から官僚政治家を追い出すことにあった。しかしながら、官僚政治家でも吉田茂や池田勇人に対する見方は好意的である。一方で、岸信介や佐藤栄作には手厳しい。こうした月旦も面白い。