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日本文学史 近代・現代篇
著者 ドナルド・キーン 著,角地幸男 訳,新井潤美 訳,徳岡孝夫 訳
坪内逍遥、二葉亭四迷、尾崎紅葉、幸田露伴、樋口一葉、そして泉鏡花。文明開化の時代、翻訳小説、政治小説の流行から幻想奇譚まで、近代文学の幕開け。
序 近代・現代の日本文学/文明開化/明治の漢詩文/翻訳の時代/明治政治小説/坪内逍遥と二葉亭四迷/硯友社/北村透谷とロマン派/幸田露伴/樋口一葉/泉鏡花
日本文学史 近代・現代篇一
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2020/05/23 15:28
近代日本文学の夜明け
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代日本文学の夜明けを、作品レビューとともに活写。
維新直後は江戸時代の戯作の域を脱せず、漢詩文が中心を占めていたが、西欧文学の翻訳に刺激され政治小説が登場。そして坪内逍遙が「小説神髄」で近代小説の道を示し、二葉亭四迷が初の近代文学「浮雲」を発表。一方、江戸趣味を残した逆の流れとして「硯友社」の尾崎紅葉等が挙げられ、この流れをくむのが泉鏡花。さらに北村透谷が西欧文学を範としたロマン派文学の機関誌として「文学界」創刊。樋口一葉、田山花袋、島崎藤村等の作品を掲載。こうした中、幸田露伴は孤絶の文人として特筆。
とにかくキーンさんの作品レビューが秀逸で、作品を読まずとも読んだ気になる、とてもお得なレビューです。特に高校生だったら、文学史を勉強するにあたり、本書シリーズを一読して損はありません。頭に残ります。また、とっつきにくい純文学作品の読む動機になります。私が本巻で気になった作品は、二葉亭四迷の「浮雲」、尾崎紅葉の「多重多恨」「金色夜叉」、森鴎外の「舞姫」、幸田露伴の「五重塔」、樋口一葉の「たけくらべ」、泉鏡花の「高野聖」「歌行燈」。なお、初めて翻訳された西洋の小説は「ロビンソン・クルーソー」とのこと。
2023/01/18 12:55
著者と鬼才との交流を偲ばせる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の独力の記述による、
日本文学通史の第十五巻です。
近代・現代篇第六冊の本書で
扱われているのは、
岡本かの子、林芙美子、佐多稲子、
そして三島由紀夫、など。
2023/01/18 03:54
両雄相まみえるかの如く
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が一人で物した、
日本文学通史の第十一巻です。
近代・現代篇第二冊の本書で
扱われているのは、二大文豪に
白樺派など。
2020/08/19 10:46
ドナルド・キーン氏の生涯研究の集大成の完結編です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ついさきの歌声』、『私の日本文学逍遥』、『日本人の質問』、『百代の過客 日記にみる日本人』、『少し耳の痛くなる話』、『二つの母国に生きて』などの著作で知られるアメリカの日本研究者。日本文学史研究の第一人者と言われたドナルド・キーン氏の作品です。同書は、中公文庫から「日本文学史 近代・現代篇」(全9巻)として刊行されているうちの最終巻で、内容は、河竹黙阿弥、岡本綺堂らの活躍で歌舞伎は伝統を保ちつつ新時代へ入っていく時代背景が描かれるとともに、新派、新劇、三島由紀夫の戯曲の数々も分かり易く紹介されています。そして明治、大正、昭和の批評と小林秀雄も登場してくるという非常に読み応え十分の我が国文学史となっています。内容構成は、演劇においては、「歌舞伎文学」、「新派と新劇」、批評においては、「明治時代」、「大正時代」、「昭和時代」として、詳細が語られます!
2020/08/19 10:39
ドナルド・キーン氏による我が国の近代詩の発展史を分かり易く解説した一冊です。
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカ出身の日本研究、日本文学研究の第一人者として活躍され、多くの日本についての著作を世界に向けて発信してこられたドナルド・キーン氏の生涯研究の集大成的な作品です。中公文庫からは「日本文学史」(全9巻)として刊行されているうちの第8巻目にあたります。同書は、明治、大正、昭和と続いててきた伝統的な詩型を改め、海外の作品の影響を色濃く受けながら、独自の近代詩を発展させた北原白秋、萩原朔太郎、宮沢賢治などを取り上げ、その詩の魅力に迫ります。同書の内容構成は、「近代詩のはじまり―翻訳の時代」、「島崎藤村」、「土井晩翠」、「薄田泣菫」、「上田敏」、「蒲原有明」、「北原白秋」、「三木露風」、「萩原朔太郎」、「室生犀星」、「山村暮鳥」、「宮沢賢治」、「高村光太郎」、「三好達治」、「西脇順三郎」、「昭和初期の詩」、「戦後の詩」となっています。
2020/08/19 10:32
日本文化。文学の魅力を世界に向けて発信してこられたドナルド・キーン氏による明治期の短歌・俳句の新たな発展とその魅力を紹介した名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、生涯に渡って日本文化と日本文学の研究に邁進してこられ、その魅力を世界に紹介されたことで有名なアメリカのドナルド・キーン氏の研究の集大成とも言える一冊です。中公文庫からは「日本文学史 近代・現代篇」(全9巻)として刊行されているうちの第7巻です。同書は、明治に入って日本の伝統的な詩歌、短歌と俳句は新たな発展を遂げたことが丁寧に分かりやすく紹介されています。正岡子規、与謝野晶子、北原白秋、石川啄木、斎藤茂吉といった俳人らが短詩型文学を牽引した当時の文学界が解説されます。同書では、「初期の短歌」、「落合直文」、「鉄幹、晶子と『明星』の歌人たち」、「北原白秋」、「自然主義の歌人たち」、「石川啄木」、「正岡子規」、「伊藤左千夫と長塚節」、「島木赤彦」、「斎藤茂吉」、「その他の歌人」、「戦後の歌人」、「正岡子規」、「子規の弟子たち―河東碧」、「梧桐と高浜虚子」、「自由律の俳人たち」、「『ホトトギス』派の俳人たち」、「『ホトトギス』派への反発」、「山口誓子」、「川端茅舎と後期『ホトトギス』派」、「人間探求派の俳人たち」、「戦後の俳句」となっています。
2020/08/19 10:25
日本文学研究の第一人者ドナルド・キーン氏による戦後文学について語られた名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、生涯において日本文化・日本文学研究に精力をつぎ込み、日本文化及び文学の魅力を西洋諸国に広めたことで功績のあるドナルド・キーン氏の作品です。同氏は、コロンビア大学名誉教授のほか、ケンブリッジ大学、東北大学、杏林大学などから名誉博士の称号も与えられた偉大な人物です。同書は、同氏の生涯における研究の集大成とも言われるもので、中公文庫から「日本文学史 近代・現代篇」(全9巻)として刊行されている第6巻目です。同書の内容は、戦後、再び文壇が復活し、開放的な気分が漂うなか、林芙美子をはじめとした女流文学者らが登場して、傑作を次々に発表していきます。焼け跡には粗悪な紙にすられた雑誌が出回り、野間宏、椎名麟三らが作品を発表されるとともに、政治の季節が到来して左翼文学が台頭してきます。そして、天才、三島由紀夫も現れますが、残念ながら自決に至ってしまいます。こうした文学史を丁寧に説いた一冊です。内容構成は、前巻に引き続き、「25 戦後文学」、「26 女流の復活」、「27 三島由紀夫」となっています。
2020/08/19 10:15
日本文化・文学研究者ドナルド・キーン氏による我が国の戦中・戦後の文学について語られた名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『日本文学は世界のかけ橋』、『私の大事な場所』、『私が日本人になった理由―日本語に魅せられて』、『ドナルド・キーン―わたしの日本語修行』などの作品で知られるアメリカ出身で、後に日本国籍も取得された日本文化・文学研究で名声を勝ち取られたドナルド・キーン氏の生涯研究の集大成とも言える作品です。中公文庫からは「日本文学史 近代・現代篇」(全9巻)シリーズで刊行されている中の第5巻目です。同書は、日本文学の一大特色とも言える私小説と戦時下における戦争文学に焦点を当て、分かり易く紹介された内容となっています。さらに戦後は、太宰治、織田作之助、坂口安吾、石川淳ら、無頼派と呼ばれた作家たちの活躍、生涯とその作品の魅力が語られます。同書の構成は、「私小説」、「戦争文学」、「太宰治と無頼派」となっています。
2020/08/19 10:09
アメリカ出身で日本文学研究で世界的に知られたドナルド・キーン氏が我が国の文学、特にモダニズム時代と川端康成について語ってくれる名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『声の残り 私の文壇交遊録』、『このひとすじにつながりて』、『日本語の美』、『明治天皇を語る』、『日本文学は世界のかけ橋』などの作品でお馴染みのアメリカに日本文学研究者ドナルド・キーン氏の作品です。同書は、中公文庫から全9巻で刊行されている「日本文学史 近代・現代篇」の第4巻目で、西洋文学の影響下、モダニズムが開花した当時の日本の文学について丁寧に分かり易く語られています。佐藤春夫、横光利一、伊藤整、堀辰夫などの作家の生涯とその作品の魅力、そして、虚無のなかに美をみつめた川端康成の作品などが解説され、時代は転向文学を生む方向へと進んでいくことがよくわかる内容となっています。構成は、前巻に引き続き、「19 モダニズムと外国の影響」、「20 川端康成」、「21 転向文学」となっています。
2020/08/19 10:02
日本文化・文学研究で世界的に有名なアメリカ出身のドナルド・キーン氏の名著です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカのニューヨーク市出身でありながら、日本に長期間滞在され、日本国籍も取得された日本文化・文学研究では第一人者と見なされたドナルド・キーン氏の作品です。同氏は、『古典を楽しむ 私の日本文学』、『日本人の美意識』、『世界のなかの日本 十六世紀まで遡って見る 司馬遼太郎と対談』など数々の傑作を著され、日本のよさを西洋に伝えたことでもよく知られる人物です。同書は、キーン氏の生涯研究の集大成とも言われるもので、中公文庫から「日本文学史 近代・現代篇」(全9巻)として刊行されています。同書はそのうちの第3巻目です。同書の内容は、プロレタリア文学運動の行方と、都会の裏町に情趣を探った永井荷風、そして華々しい成果を残した文豪たちとして、芥川龍之介、谷崎潤一郎らの生涯と作品の魅力に迫ったものとなっています。構成は、「15 プロレタリア文学」、「16 芥川龍之介」、「17 永井荷風」、「18 谷崎潤一郎」となっており、読者に再びプロレタリア文学における魅力を再び感じさせてくれます。
2020/08/19 09:55
ドナルド・キーン氏による我が国の近代文学の代表作家、夏目漱石、森鴎外、その他白樺派の作家たちとその作品の魅力を丁寧に解説した名著です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『日本を理解するまで』、『日本文学のなかへ』、『私の日本文学逍遥』、『日本人の質問』、『百代の過客 日記にみる日本人』などの著作で知られるアメリカの日本文化・文学研究の第一人者と言われたドナルド・キーン氏の作品です。同書は、中公文庫から全9巻で刊行されている「日本文学史 近代・現代篇」の第2弾で、日露戦争の後に起こった自然主義運動、そしていまなお読者を惹きつけてやまない夏目漱石、森鴎外、白樺派の同人たちに焦点を当て、彼らの文学作品の魅力について易しく語ってくれます。近代小説の形成と発展を描いた名著です。同書の内容構成は、「自然主義」、「夏目漱石」、「森鴎外」、「白樺派」となっており、読者の目の前に、近代文学の素晴らしさが蘇ります。
2020/08/19 09:48
アメリカ出身で日本文学研究者のトップを走られていたドナルド・キーン氏による日本の近代文学の夜明けを紹介してくれる一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカ出身の日本文化・文学研究者として知られ、コロンビア大学、ケンブリッジ大学、東北大学、杏林大学などから名誉博士の称号を授与されたドナルド・キーン氏の生涯研究の集大成とも言える書です。中公文庫からは「日本文学史 近代・現代篇」全9巻として刊行されており、同書は、その記念すべき第1巻目です。同書は、坪内逍遥、二葉亭四迷、樋口一葉、そして泉鏡花といった文明開化期の作家に焦点を当て、西洋文明の影響を強く受けたガス灯に照らされた街と、その影に沈む闇を描いた作家たちの作品を丁寧に紹介していきます。政治小説から幻想奇譚まで、近代文学の夜明けがここに始まります。同書の内容構成は、「序 近代・現代の日本文学」、「1 文明開化」、「2 明治の漢詩文」、「3 翻訳の時代」、「4 明治政治小説」、「5 坪内逍遙と二葉亭四迷」、「6 硯友社」、「7 北村透谷とロマン派」、「8 幸田露伴」、「9 樋口一葉」、「10 泉鏡花」となっています。
2020/06/04 21:08
自然主義文学は理解できない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻は自然主義(国木田独歩、田山花袋、島崎藤村等)、漱石、鴎外、白樺派(実篤、志賀直哉、有島武郎等)の解説。キーンさんの作品レビューが冴え渡ります。ただレビューを通しても自然主義文学は理解できません。江戸時代の戯作からの脱却には避けられない文学だったかもしれませんが、自分の身の回りを精緻に描くという内容は甚だ退屈です。ただ藤村の「破壊」は再読しようと思いました。一方、漱石や実篤や直哉はきちんと読んでみたいです。なお、有島武郎に対するキーンさんの高評価に驚きました。
高校時代、独歩や花袋や藤村は睡魔との闘いでした。私の再読ベスト3は「坊っちゃん」「友情」「城の崎にて」です。「坊っちゃん」は古さを感じさせない痛快ストーリーに感服します。「友情」は好悪別れるかもしれませんが、思春期に女性に憧れるも接し方が皆目分からず、不器用にもフラれた傷を持つ方だったら絶対共感できると思います。「城の崎にて」は、静かな雰囲気の中で死を見つめる主人公の姿が簡潔な文章で表現され、何故か高校時代の方が今よりも感銘を受けました。ただイモリ好きの私としては、あの行動は許せません…゙。
2019/08/06 22:13
明治初期の日本の文学状況
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい文体である上、明治初期の戯作者の活動や漢詩人についても触れられていて、とてもよかった。ディズレーリなどの西洋の政治家が小説を作っていたために、明治のインテリたちの小説に対する見方が変わったというのは面白いと思った。
2023/01/20 02:57
戯曲も批評も昭和風
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の独力の記述による、
日本文学通史の第十八巻です。
近代・現代篇第九冊の本書で
扱われているのは、
河竹黙阿弥、岡本綺堂、
三島由紀夫、小林秀雄、などなど。