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19件
生きるぼくら
著者 原田マハ
いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生(あそうじんせい)。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科(たてしな)へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた──。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。
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生きるぼくら
2015/10/31 09:55
幸せの後ろにはお米。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉がうまく出てこないくらい、とてもいいお話だった。お米に毎日お世話になっているくせに、お米のことを全然考えていなかったわたし。人生はじめ、おばあちゃんやつぼみなど魅力的な登場人物の幸せの後ろには、お米がある。これって日本人全体に言えることなのかも。あたりまえのことに目を向けて感謝しようって。電車で幾度となく落涙に襲われ、それを堪えつつ読み、喫茶店でクライマックスを迎えた時はもう無理と本、閉じました。泣くのを我慢しながら読むなんてもったいなくて。今、家で大泣きしながら読み終え、大変満足です。
そして、蓼科に無性に生きたくなってしまった。きっといいところなんだろうな。表紙の絵もとても美しいです。
生きるぼくら
2015/10/27 23:42
日本人なら米を作ろう
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さんしろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「楽園のカンヴァス」があまりに面白かったため、他の作品を読むのを敬遠していた。が、原田先生こんな涙腺崩壊ものも書けるのか!とびっくり。後半は最終頁までずっと涙涙。家族、農業、仲間といった現代の日本人が軽視しているものを再認識させてくれる実に素晴らしい作品であった。読み終わって無性に自分も米が作ってみたくなった。
生きるぼくら
2018/05/07 23:04
泣けました!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コメ作りをきっかけに、引きこもりから再生し成長していく話!DASH村を思い出します。グイグイ引きこまれ、途中からやっぱり涙腺崩壊(ToT)人の温かさ、優しさ、支えのありがたみを感じました。だけど優しさに甘えちゃいけない。どこに行っても志乃さんみたいな人はいるとは限らない。自分を磨いて鍛えて、しっかりしないとね。そして、農家の大変さを学んだ作品でもあります。僕らはみんな生きている~♪生きているから歌うんだ~♪と、歌ってる自分がいる。そしておにぎりを食べる自分がいる。でも梅干しは、苦手なんだよなあ(笑)