- みんなの評価
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著者 小林由香
大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人々は言う。「被害者と同じ目に遭わせてやりたい」と。20××年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。それが「復讐法」だ。目には目を歯には歯を。この法律は果たして被害者たちを救えるのだろうか。復讐とは何かを問いかける衝撃のデビュー作!
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2021/12/01 15:17
復讐法
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大切な人が殺されたら、当然、犯人にも同じ目に合わせたい、命をもって償え、と思う。合法的に、復讐法で自らの手で犯人を裁けるとしたら、どうするか。
復讐法は、残された遺族の気持ちを考えれば、あっても良いのかな、なんて、読む前は思った。が、そんな簡単に賛否のつけられるものではないと、読み終わって思う。
特に、「アンカー」のように、復讐法を選ばなかったら犯人が不起訴になってしまう場合や、合法とはいえ、自らも殺人者になってしまう葛藤、それを見守る監察官の苦しみ。架空の話、と言い切れない重さがあった。
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2020/01/13 12:09
復讐の恐ろしさ
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
- [ ] よくドラマで『あいつをこの手で』なんて言いますが。人を殺せば、その被害者の遺族は、加害者を自らの手で始末できるという『復讐法』をテーマに、刑の執行を見守る監察官の視点で書かれた5つの連作短編集。復讐法の適用を選択すると、自らの手で加害者を被害者と同じような状況で始末できるというもの。このため後の執行を強く望む遺族、その適用の選択を躊躇う遺族など様々。復讐は、する側もされる側も、そして見ている側もみんな辛い残酷なものと、改めて思うとともに、自分だったら?と思わず考えさせられました。
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2019/01/31 23:48
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投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の大切な人が殺されたときに、自分は復讐したいと思うが、自分の手で復讐しなければならないとしたら・・・と考えさせられるものでいい作品だと思います。