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6件
それでも旅に出るカフェ
著者 近藤史恵(著)
世界のさまざまなカフェメニューを提供する、カフェ・ルーズ。円が営むカフェもコロナ禍の影響を受けていて・・・・・・。日常のちいさな事件や、モヤモヤすることを珍しいお菓子が解決していく。「こんなカフェに行きたい!」の声続々のコージーミステリー第二弾。
それでも旅に出るカフェ
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それでも旅に出るカフェ
2023/09/01 21:54
旅先で出会った美味しいもの
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人暮らしをしている会社員の瑛子と近所のカフェ店長。
コロナ禍で人との緩やかな分断が進んで二年くらい、当たり前だった人付き合いや関りを見直すことに気が付き始めた時期。
リモートが当たり前になってもやはり直接会うのとは違う、なかなか会えない人に思いを馳せたり、将来に不安を持つ人を見守ったり、そんなハートウォーミングな話が中心。もちろんジェンダーバイアスをテーマにした腹立たしい話もありです。
2024/07/26 22:16
閉塞感がつらい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作同様、女性ならではの悩み、生きづらさに関する言葉があちこちに散らばる。
今回は、長引くコロナ禍、さらにはロシアによるウクライナ侵攻なども背景にあるため、全体的に閉塞感が強く、重たい空気が延々と続き、瑛子の思いも愚痴っぽく聞こえてしまう。
前作にくらべ、一話一話が歯切れが悪く、なんだか最後まですっきりしなかった。
コロナ禍だから仕方ないなーと思いつつ、前作のように見知らぬ遠いところに連れて行ってくれるようなお話を、また読みたいと思ってしまった。
それでも旅に出るカフェ
2023/10/05 12:07
抜け出せるか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
待っていた続編!
コロナ渦の真っ最中の話が多いせいか、明るいエピソードは「あなたの知らない寿司」「彼女のためのフランセジーニャ」「それぞれの湯園」くらいであとはどこか閉塞感漂う一冊。
瑛子さんの気持ちが沈みがちだったからだろうか。
円さんはカフェルーズを休業してネット通販やキッチンカーを始めたり、懸命に動いていたのが印象に残る。
友人同士・同業同士ゆえのすれ違いを描く「鳥のミルク」
毒親持ち姉妹間のモヤモヤ「リャージェンカの困難」
なかなか連絡がつかない姉妹の話「湖のクリームケーキ」と後半三編は人間の尊厳を問うエピソード
マンスプ野郎の高見は自分の仕事を利用して女性を釣り上げる。
女性の尊厳を踏みにじる。
そのトロフィーワイフとなった女性の尊厳は?
箱崎さんは「自分の現在は間違っていない」と思いたかったのだろうが。
彼女が現状から抜け出せるといいけど。
コロナの中での人間関係の密室化で人の心は思いもかけない変化をする。
そんな物陰だった。
その獲物