- みんなの評価
15件
未来
著者 著者:湊かなえ
「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという──。家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちを待つ未来とは!? デビュー作『告白』から10年、新たなる代表作の誕生!
未来
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
未来
2021/08/29 22:20
あとがき
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こやまん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてあとがきを書かれたという通り、
伝えたいことが明確にある物語でした。
すぐそこにある貧困や家庭問題が、
その子の心を蝕み、辛い決断をさせる・・
どんな生活を送り、どんな問題を抱えているのかを周りが気づけないままに・・
全くの絶望や悲劇で終わらず、前向きなシーンがあるのが救いでした。
未来
2021/12/26 22:01
愕然、呆然。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何からどの様にこのレビューを書こうか、打ち込む指が進みません。・・と駄文の文字稼ぎになってしまいました。
思い起こすと、著者は教職であったという職歴の持ち主であり、だからこそというか、学園テーマが多い印象を持っていました。本作も中高生を主人公とした内容となっており、学園テーマの範疇にあると言えます。
作家には様々な人がいて、学校を卒業したあと作家になった人もいれば、サラリーマンを経て作家になった人、著者の様に教職から作家になった人など多種多様です。学卒後に作家になった人以外はやはり職歴に影響を受けた著書が多いなぁという印象です。古来の思想家もそうでしたが、自身が歩んできた人生が著書に滲み出る・・、これはいつの時代も不変のようです。
著者の作品を今まで幾つか読了しました。変わりなく言える事は何とも表現し難い後味の悪さです。悪い意味ではなく、これがこの著者の持ち味なんだと思います。
未来
2021/09/09 22:47
重くて辛くて腹が立つほど哀しい作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進むほど謎が深まっていき、謎が解け出すと同時に怒りと哀しみが溢れてくるような辛い作品。
過去も現在も歯車が少しでもズレていたら全てが明るい未来へと繋がったのでは。
未来は自らが作り出すものかも知れないが、あまりにも荷が重すぎる。