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4件
夫よ、死んでくれないか
著者 丸山正樹(著)
結婚五年にして夫婦関係が冷えきった麻矢、離婚を経験した璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香。三十代半ばの同級生三人組は、夫への不満を抱え、行きつけのお店に集まって愚痴を言い合っていた。しかしある夜、友里香とモラハラ夫との間に大きな事件が起こり、さらに麻矢の冷淡な夫も行方不明になってしまう。次々起きる事件によって、固い絆で結ばれた三人組の仲にも亀裂が入り始め・・・・・・。私たちの「幸せ」はどこにあるのか。キャリアや結婚、出産に悩む現代女性の心の叫びに迫る、衝撃のミステリ!
夫よ、死んでくれないか
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2023/10/26 16:52
うーん…女は怖い
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身、結婚して30年以上経っているので、色々と考えさせられながら読みました。女は複雑だ。男は単純かもしれない。女は怖いのだよ。ずっとためて、ある日爆発するから。
それはともかく、おでん!なんて美味しそうなお店。
大根が1番好きな私としては、おでん屋さんに行きたくてたまらないのです。
夫よ、死んでくれないか
2023/10/18 16:30
ノンストップミステリ
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学時代からの強い絆で結ばれた三人組の息抜きは、夫への不満を吐き出す女子会。冗談めかした言葉の中に潜む、自分でも気付いていなかった本当の望み。突如として降りかかる修復不能な夫婦間トラブルが、蓋をしてきた醜い感情を浮き彫りにさせるノンストップ・ミステリ。
絶対あの人だ!なんで気付かないの?というもどかしさと少しの傲りが、木っ端微塵にされる衝撃の真相。
誰が悪い?誰が得をした?友人や家族間であろうと、損得勘定が真っ先に浮かんでしまうのは抗えない事。打算なしに人を受け入れるの事の難しさと、その先にある安寧を感じられるウィットに富んだ作品。
夫よ、死んでくれないか
2024/06/08 15:02
人生、まだまだ続くんだよ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三十代半ばの女三人、離婚経験者の璃子、夫のモラハラに苦しむ友里香、そして夫のすれ違いの生活と仕事で正当に評価されていないのでは鬱屈する麻矢。
「夫が死んでくれれば」と、ついつい愚痴が出る。
夫のモラハラで、二人の友情と協力で離婚した璃子は身軽さと借りを返したいのとで動いているようだが、上から目線を感じる。友里香と麻矢は酸素の減った水槽の金魚のように喘いでいる。
作中の事件は落着しても、その後の人生の選択はどうするのだろう。まだ先の人生があるんだよ。