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13件
シャイニング
著者 スティーヴン・キング , 白石 朗・訳
鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」
雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔
ドクター・スリープ 下
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シャイニング 新装版 下
2021/08/31 08:51
悪い心が入ってくる場面がよかった
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投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホテルが何を狙っているかもはっきりしていることや、分かりやすく超常現象が起きているなど映画版とは大きく異なる。悪く言えば普通のホラー作品であると思った。しかし、悪い心が入ってくる場面の描写はよかった。
シャイニング 新装版 上
2021/08/30 10:46
思っていたよりも展開がゆったり
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投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キューブリック監督による映画版では、ホテルに行ってすぐに大変なことがあるが原作では徐々に悪い状態になってくる。映画ではジャックの過去がほぼ明かされないが、この本ではそれが豊富に描かれているが、ややしつこく感じた。
シャイニング 新装版 下
2020/02/25 21:10
悲哀に満ちたエッセンス
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の不穏さや不安などが溢れ出した後に待ち受ける恐怖。
オーバールックの幽霊達がいよいよ本領発揮する下巻。
児童遊園の生け垣や仮面舞踏会。
スティーブンキングの凄いところは、その卓越した描写力だと思う。
生け垣の動物が動く場面や仮面舞踏会での乱痴気騒ぎなどとてもイメージしやすい描写ばかりだ。
また場面描写にとどまらず、心理描写も巧みである。
ジャックに対する不信感が溢れ出したウェンディや、自らの母親とウェンディを重ね合わせようとするジャックの心理描写が良かった。
個人的に最も怖いと思ったのは、ジャックの考え方の変貌ぶりである。
自己嫌悪や、自らの問題点を解決できない己の不甲斐なさ、苛立ちなどが徐々に正当化されていく様が怖かった。
自らに向かっていた負の感情がとんでもない論理によりウェンディやダニーなどの守るべき、愛すべき人に向かう場面などが非常に恐ろしい。
本作の凄いところはただ恐ろしいだけで終わるのではなく、その根底には家族の愛があるところだ。
どんなに狂人に変わろうと父親を愛し続けたダニーや、そのダニーを守るためには夫であろうと戦うことを躊躇わなかったウェンディ。
崩壊しかけていたトランス一家がオーバールックによって完膚なきまでに崩壊されたと思われたが、互いに家族を思う気持ちはオーバールックにも壊すことはできなかった。
個人的に本作は、ホラーとしてはそこまで怖いと思わなかった。
しかしスティーブンキングの描写力や後半にかけて盛り上がっていく話の構成などは概ね満足できた。