- みんなの評価
11件
柔らかな頬
著者 桐野夏生
私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。
衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。
カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。
だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。
じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。
罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。
四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。
解説・福田和也
※この電子書籍は1999年4月に講談社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
柔らかな頬 下
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柔らかな頰 上
2020/04/10 15:21
カスミという女
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説は、恋愛小説ではなく、官能小説でもない。
主人公カスミの長女が、突然、行方不明になるミステリー小説です。
ですが、ミステリーに小説の主軸はなく、登場人物の生き方、
生きる糧にテーマがあります。
主人公のカスミ、夫、不倫相手、死を目前にしている男、
カスミを中心としたヒューマンドラマといった方が分かり易いかも知れません。
カスミは、何が不満だったのか。
カスミは何が欲しかったのか。
それを考えさせることが、この小説のテーマだと思いました。
柔らかな頰 上
2022/02/20 08:18
没頭して読める
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
長女が行方不明になった事件の起こりと、その後が書かれていますが、主人公カスミに共感は難しいと感じました。 夫の道弘と次女の梨沙ちゃんが気の毒でした。 下巻がどう終結していくのか楽しみです。
柔らかな頰 下
2020/04/10 15:22
カスミという女
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説は、恋愛小説ではなく、官能小説でもない。
主人公カスミの長女が、突然、行方不明になるミステリー小説です。
ですが、ミステリーに小説の主軸はなく、登場人物の生き方、
生きる糧にテーマがあります。
主人公のカスミ、夫、不倫相手、死を目前にしている男、
カスミを中心としたヒューマンドラマといった方が分かり易いかも知れません。
カスミは、何が不満だったのか。
カスミは何が欲しかったのか。
それを考えさせることが、この小説のテーマだと思いました。