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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 5件

邂逅(かいこう)の森

著者 熊谷達也 (著)

山の民「マタギ」に生まれた青年・松橋富治は、身分違いの恋が災いして秋田の山村を追われ、その波乱の人生がはじまる。何といっても圧倒されるのは、山のヌシ・巨大熊とマタギの壮絶な対決。そして抑えつけられた男女の交情の色濃さ。当時の狩猟文化はもちろんのこと、夜這い、遊郭、炭鉱、男色、不倫など、近代化しつつある大正年間の「裏日本史」としても楽しめる冒険時代小説です。長篇小説ならではの面白さに溢れた、第131回直木賞受賞作!

邂逅(かいこう)の森

税込 784 7pt

邂逅(かいこう)の森

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みんなのレビュー5件

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評価内訳

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邂逅の森

2009/03/20 08:49

マタギの世界を知る人は少ないし、知ろうとする人も少ないかもしれないが、読んで損はない一冊

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 傑作という言葉は安易に使うべきではない。しかし、本書にはためらうことがない。それも、10年に1冊あるかないかの傑作といっていいと思う。

 本書は主に、大正期の東北の伝統的狩猟者であるマタギを主役に展開する小説である。この設定は、読者層を限定してしまいそうであるが、そこに描かれる世界は興味深く、また人間の根源的欲望を扱っているので、多くの人の胸を打つものがあると思われる。

 マタギとは聞いていても、その狩猟の仕方や生きた方を知らない人には、興味津々となりそうだ。マタギを紹介するのが主題ではないが、おおよそ、その暮らしぶりや彼らの掟をつかむことができる。外部者が容易に立ち入ることができない世界であることが分かる。

 筆致は重厚で、物語は厚みがある。かといって読みづらくはなく、この作家の高い技量がうかがえる。これまで読んだことのないジャンルの小説であるが、最後まで興味を引きつけられずにはおれなかった。

 当時の暮らしの楽でないことを思うと現代人の暮らしの快適さが際立つ。大正期から現代を照射してしまう力が本作品にはある。
 旅マタギから、訳あって炭坑夫となり、やがてまたマタギの生活に戻る。狩猟の場面では、体験したわけでも映像を見たわけでもないのに、狩りに参加するものたちの息づかいが聞こえてくるようだ。カモシカ猟、クマ猟の厳しさと醍醐味を教えられた。

 また、男女の恋物語も配置されているが、いろいろな複線があり、運命にあらがえずに別れ、再会するところは、読者に訴えかけてくるものがある。決して、読者に涙を強制するものではないが、自然と登場人物の心境に寄り添うことになる。

 性的描写に関しては、小説に溶け込んでいるので、決して浮いたシーンではない。ただ、女性読者には、個人的には推薦するのを躊躇するくだりはある。しかし、こうした描写も人の生活を活写するのに欠かせないだろう。

 最初は分厚いと感じた本書も、終盤にくるにつれて、劇的な展開を見せ始める。息をのむような波乱の連続である。人と人との強固なつながりと惜別。人と野生動物の激しい闘い。
 読んでいる側でも、精神力と体力を消耗するかのようだ。この筆力は並大抵のものではない。これまで読んでいなかったのが迂闊に思えるほどの出来映えだ。これは小説の域を超えて、芸術作品ととらえてもおかしくはない。

 山本周五郎賞と直木賞を受賞しているが、それにふさわしい力作と感じた。ひとつの小説ながら、幾編もの小説を読んだくらいの収穫があった。絶賛したい。

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邂逅の森

2010/02/06 13:30

太く生きる。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

邂逅(かいこう)の森 熊谷達也 文春文庫

 邂逅とは巡り合いです。記述内容が、日本国内の出来事とは思えません。「森」が「国」になっています。時代は明治時代、場所は東北の秋田県、主人公は松橋富治25歳、彼の職業はマタギ(かもしかや熊を捕る猟師)です。彼は森に生まれ、森で育ち、女性と出会い、こどもをもうけ死んでいきます。そこに熊を仕留(しと)める猟(りょう)がからんできます。
 作者の経験による自伝とか、作者の祖先とか、東北地方のある人物とかが、創作のネタになっているのでしょう。前半、作者は書きたいように書き連(つら)ね続けます。読者のことは考えていないでしょう。それがいい。
 主人公が愛した最初の女性が「文枝ふみえさん18歳」です。彼女との関係はこじれて、主人公の富治は銀山の労働者として働くことになります。わたしはこの本を読んでいた頃、ちょうど東北への旅行を計画していました。買ってきたガイドブックの地図に秋田県尾花沢市「銀山温泉」がありました。舞台はおそらくそこでしょう。地図には、書中に登場する「肘折(ひじおり)温泉」の地名もあります。「銀山温泉」は、NHKドラマ「おしん」の舞台になったという記事もみつけました。
 長さや重さが昔の単位なので、実感が湧きません。間(けん)とか匁(もんめ)とかです。明治時代の山で暮らす人々は、山に神がいると信じ、自然を恐れていた。
 主人公にとって二人目の女性「イクさん」の存在は大きい。老いてからの富治夫婦の姿にはしみじみとしました。「愛情」が存在していなければ、小説は成立しません。
 人生に幾度か登場するのが「約束」です。206ページにある慎之介と富治が交わした約束の結果は悲しい。約束はしないほうがいい。守れなかったときには、「死」が迎えに来ることもある。
 473ページにある再会シーンには胸を打たれました。富治の純粋さが作品を支えています。ラストシーンは読み手によって解釈とか判断が分かれるでしょう。わたしは、彼があの世へ導かれたと判断しました。別の人は、富治は無事に妻の待つ村へ帰郷したと判断するでしょう。

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邂逅の森

2022/03/28 11:06

時代背景は古いものの印象に残った作品でした

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マリリン - この投稿者のレビュー一覧を見る

初マタギの儀式が何とも荒っぽいのは、“山の神”が嫉妬深い醜女という伝説に起因するという。山の事は山に教わり獣の事は重要に学べ。...自然さ抗ってはだめ...人欲は抗うのか。儀式を終えた若い富造の人間関係や・欲望、大正という時代背景や東北地方山間部の色濃い地域性を絡め物語は進むが、文江宅への夜這いを見つかり追われるようにマタギから採鉱夫になった富造。成さぬ恋を心の奥底に秘め娼館で働いていた小太郎の姉イクと築いた家庭は貧しいながら満たされたものだったが、再びマタギの世界に戻ったものの心の奥に潜む不安を持ちつつ山に入る。
“山の神”とは...  クマとの死闘の果て、身体の一部を失う事故に遭う中で“神”が導いた答えは... 射止めたクマが導いたかのような、凄まじい結末だが、富治の姿からは穏やかな気持ちで自然の掟を受け入れた潔さを感じた。 
余所者が仕掛けた罠で前足を失ったクマを討ってしまった時、感じた予感が的中したかのような最終章が印象的だった。 良家の娘として育った文枝も、難しい家庭環境で育ったキクも芯が強く魅力的な女性像として描かれていたのは、当時の女性達に対する著者の敬愛の念からなのだろうか。

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