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13件
横道世之介
著者 吉田修一 (著)
今から20年前──。大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い……。世之介の学生時代の1年間と彼と関わった人々の今を描き、誰の心の中にも、人生にも、温かな光を灯す青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。2013年2月公開の映画原作。
横道世之介
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横道世之介
2017/10/27 01:32
人間味あふれる小説。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:およぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半に進むにつれて、世之介のまなざしが愛おしくてしかたない。世之介と一緒に日々の事柄や何気ない景色に目を向けているうちに 一つ一つが奇跡に思えてくる。 切なくて、やさしくて、人間味溢れる大切な1冊。本を読み終えた後も時々世之介に会いたくなる。
2022/01/23 10:45
思い出と記憶
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hatonohi - この投稿者のレビュー一覧を見る
もちろんタイトルは知っていた。
映画化されていることも知っていた。
なのに、何年も手に取ることがなかった本書。
読みはじめてすぐに後悔した。
「こんな面白い本、なんで今まで読まなかったんだろう」
読み進めて気付いた。
「この年齢になって読めたことは幸いだった」
学生時代の、顔やエピソードは思い浮かぶのに、何故だか名前が出てこない彼・彼女たちは元気だろうか。
そんな事を考えた。
出会えてよかった。
横道世之介
2022/11/08 13:42
再読
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞連載中の永遠と横道世之介を読んでいて、続横道世之介を読んで、この横道世之介を読んだ。
10数年ぶりに読んだはずだけど、今読んでも魅力的で大好きな世之介。
四月桜から始まり、ひと月づつ一年間の話が綴られてゆく。
若い時は退屈な時間が多いはずだけど、なんて中身が濃くて、忘れられない時間なんだろう。
時々未来の場面が挟まっていて、それが今と繋がって素敵な伏線になる。
成長しているとは、世之介も恥ずかしくて言えないけど、「スキマだらけだった世之介のスキマが埋まっている」と描かれている。小説家の粋を感じる。
いつかまた世之介に会いたくなるのだろう。