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2件
鵜頭川村事件
著者 櫛木理宇
3年ぶりに帰った故郷は、狂気に満ちていた
父と娘は、閉ざされた狂気の村から逃げられるか
墓参りのため、亡き妻の故郷・鵜頭川村を三年ぶりに訪れた岩森明とその娘。
突然、豪雨にみまわれ、山間の小さな村は土砂崩れで孤立。
そして、若者の死体が発見された。
犯人は村人か、それとも――。
降りしきる雨の中、父と幼い娘は暴動と狂乱に陥った村から脱出できるのか。
血と恐怖のパニック・サスペンス!
鵜頭川村事件
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鵜頭川村事件
2022/08/20 20:17
ずっと雨が降っていて
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和50年代のとある寒村を舞台に描いたサスペンス。大雨から土砂崩れで交通も通信も遮断され外部から完全に孤立した村。そこに亡妻の墓参りに訪れていた岩森は村の中で深まる対立がしだいにエスカレートする場に遭遇する。昭和の頃の風俗で今ほど情報化されていない情勢で村の日常がうまく描かれている。静かな描写でも緊迫感が伝わって飽きない。自分は冒頭に起る殺人が誰によってなされたかというトリックの部分はそれほど興味持てなかったが、語りは巧みで緻密なので、小説としておもしろかったと思う。
鵜頭川村事件
2021/02/23 04:53
不快を体感
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に、嫌な人間がたくさん出てくる。
昭和の田舎の小さな村なんて自分には想像するしかないけど、こういう権力のある家系とか実際あったんだろうなあ。そして好き勝手にしまくる。
今回は、そういうなかにも常識のある人や優しい人もちゃんといたから少しは救いになった。
エイキチ、あなたの中にいませんか?