- みんなの評価
5件
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著者 年森瑛
選考会で異例の満場一致!
第127回文學界新人賞受賞作
松井まどか、高校2年生。
うみちゃんと付き合って3か月。
体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。
――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。
優しさと気遣いの定型句に苛立ち、
肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。
★★★
文學界新人賞・全選考委員激賞!!
ここには誰のおすみつきももらえない、肉体から絞り出した言葉の生々しい手触りがある。――青山七恵
安易なマイノリティ表現への違和感の表明であり、同時にそのような表明の安易さへの批判でもあるという点で、まさにいま求められる文学なのではないか。――東浩紀
本作には紛うことなき現代を生きる人間が、そして現代がぶち当たっている壁が克明に描かれている。――金原ひとみ
世界が傷つくとみなす事項に対する、最初からの「傷ついてなさ」が、ぐっとくるのだ。――長嶋有
満場一致の受賞となり、今後の活躍を楽しみにしている。――中村文則
主人公にとって、また小説にとって、とても重要なもの、安易に言語化できないものたちが、物語の力によって、この小説の中に確かに存在している。――村田沙耶香
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2022/08/17 12:49
「多様性」に疑問符を持つあなたへ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:takase - この投稿者のレビュー一覧を見る
共感できる人には共感できる本だと思います。言語化できずにモヤモヤしていた違和感が鮮やかに言語化されています。「多様性」があちらこちらで叫ばれる社会ですが、本当の「多様性」とは一体…と考えたことがある人など刺さるのでは。
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2022/11/08 00:21
不安
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かい - この投稿者のレビュー一覧を見る
男には絶対領域の概念である生理を、これでもかというほど緻密に描写しています。展開も現代の暗雲のかかる人間関係も読み応えあります。
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2022/09/25 06:51
表現出来ないものが描かれている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分たちが正しいと思って来て発していた言葉のなんと薄っぺらく意味がないことか?
人のために、あなたのために、何を分かって言っているのか?
「多様性」みんな理解しているような顔しているけど、スマホで調べたマニュアル通りじゃないか?
どんなに深刻ぶっていても、結局時間が経てば、人にとっては大したことじゃない。
今の社会を的確に表現して、生きている僕らの心中も描かれた小説。