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ジェンダー・クライム
著者 天童荒太
『悼む人』『永遠の仔』の著者が贈る、ノンストップ・クライムサスペンス。
誰もが容疑者。誰もが当事者。
性にまつわる犯罪……ジェンダー・クライムは連鎖する。
土手下に転がされていた男性の遺体。
暴行の痕が残る体には、メッセージが残されていた。
「目には目を」
なんと男の息子は、3年前に起きた集団レイプ事件の加害者だった――。
次々現れる容疑者、そして新たな殺人。
罪を償うべきは、あなたかもしれない。
天童荒太の原点回帰にして、記念碑的作品!
ジェンダー・クライム
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ジェンダー・クライム
2024/03/27 12:17
天童荒太さんが書いたことに意味がある
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
つい何年か前までは、ジェンダーという言葉を出しただけで煙たがられ、なるべくそうでない振りをして、ジェンダーの問題を人に伝えるのがとても難しかった。
そうした意味で天童荒太さんがこのように真っ正面から性暴力や性虐待などの犯罪をテーマに小説を書かれたことは影響力も大きく、素晴らしいことだと思う。
ジェンダーステレオタイプやアンコンシャスバイヤスなど、今なお私たちの中にある問題を浮き彫りにしながら、ミステリーとしても読み応えがある。犯人とその思考回路(同期や小細工)には若干の違和感があったが…。ミステリーとしての完成度より、社会問題に対して訴えたいことが優先された感じかもしれない。