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13件
神と王
著者 浅葉なつ
『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。
(『神と王』あらすじ)
この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。
命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。
「神はなぜ、国を見殺しにした?」
片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――
構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!
●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。
神と王 主なき天鳥船
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神と王 2 謀りの玉座
2023/01/12 15:20
神の存在とは
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スケールの大きさとストーリーの深さに圧倒される。人間は神を信仰するが、何処までを神に委ねる事なのかを決めるのは人間。生きるために信仰を主とするのか、自らの力を主とするのか、本書は壮大な問い掛けを展開する。どちらの生き方にも理由があり、どちらが間違っているとも言えない。とてもとても公平な視線で綴られていく物語。作者にとっては終わり方が困難極まりなくなるはずなのに、2つの生き方を徹底的に解説していく。物語の世界が別世界設定なので、入り込むまで少し難しく感じるが、読み始めると、自分の道徳的な善悪が果たして正しいのか、頑固な精神が作り上げた虚構なのか、ずっと揺さぶられながら読み進めている事に清々しさを感じます。これこそが読書の醍醐味です。本当に深く深くハマります
神と王 2 謀りの玉座
2023/07/01 18:59
神と王の在り方を問う
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シキ国の隣国が中心の話だけど、琉剣の事が段々分かってきました。副宰相の叔母様が登場。ステキな女性(笑)
慈空も地味に活躍。いい味出してきた。
さてさて相変わらず「王とは、神とは」を問い続けるストーリーですが、祭政のバランスは難しいねぇって感じますね。
神と王 1 亡国の書
2022/02/14 00:03
国と王と神
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然、隣国の侵略に遭い、国を失い、生き残った主人公が、王と民と信仰心の意義を見いだしてゆく物語。久しぶりに骨太のファンタジー小説に心躍りました。