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4件
エデンの祭壇
著者 ジェームズ・ロリンズ , 遠藤宏昭
猛烈なハリケーンがルイジアナを襲った。
嵐の翌朝、獣医のローナはミシシッピ川デルタ沖の離島で座礁したトロール船の調査に駆り出される。
現場に着くと、調査を指揮していたのはかつての恋人の兄、ジャックだった。
ふたりには暗い過去があった。しかし船倉にはさらに驚くべきものが待っていた。
檻に入れられた外来動物、しかもあり得ない進化を遂げ、並外れた身体と能力を獲得した動物たちだった。
そして船から逃げ出した動物の痕跡。これはいったい……?
ふたりは真相究明へ乗り出す!
エデンの祭壇(下)
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エデンの祭壇 下
2016/10/24 19:46
世界の七不思議をめぐって
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
七不思議に導かれて最後に行きつくのはエデンの園だったという空想の話です。世界最古のアマゾーンの話もありロマンスも含めて楽しい作品になっていたと思います。但し、アマゾーンを操るのが誰なのか最後までわからないところが第二弾の続編に期待するところです。
エデンの祭壇 下
2017/07/25 23:57
軍事研究の結果、驚くべき生物たちが生み出され、それらが集団として軍隊以上の戦闘能力を発揮する終盤へと怒涛の展開。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切らない一気読みの面白さでした。軍事研究の結果、驚くべき生物たちが生み出され、それらが暴れ回る前半から、それらが集団として軍隊以上の戦闘能力を発揮する終盤へと怒涛の展開である。更に、軍事機密を守るための傭兵軍団との戦いはまるで戦争さながらの激しさで、それだけでも活劇として十分に楽しめる。願わくばもう少し話を複雑にして、もう少し読み続けていたかったことかな。さて、シグマシリーズとは別作品であるが、本作に関しても巻末に「作者の覚書」として、作品中で記述された内容の真実と虚構とをしっかりと解説してくれているのが嬉しい。これを読むだけでも参考になるし実に面白いです。
<下巻>
<第2部;バビロン復活・承前>
まるで戦争のような激戦の中で、ローナは辛うじてオウム・サル・子ジャガーを逃がすことに成功するが、ローナ自身はダンカンに拉致され連れ去られてしまう。
<第3部;エデンの獣>
アイアンクリーク社の秘密研究施設であるロスト・エデン島に連れていかれたローナはそこで実験の全貌を知り嫌悪感を抱く。イラクが秘密裡に開発していたウイルスを使って、更に効率的な生物兵器(改造兵士)を創ろうとしていたのである。様々な異形の生物たちは、そのウイルスの副作用で「先祖返り」(生物進化における後退)を起こしていたのである。例えば、人間は類人猿に近い形に退化していたのである。ジャックは実験動物たちに付けられていたマイクロチップを逆用してロスト・エデン島を突き止めローナ奪還作戦を決行する。強力な速射機関砲まで装備した研究施設はまるで要塞であり、その戦いは戦争そのものである。しかし、長いこと様々な実験で痛めつけられてきた実験動物たちは、正星形のマグネタイトで集団が一つの意志を持った集団として行動できるという利点を生かして蜂起しジャックらと行動を共にする。ダンカンは万一に備えて島自体を消滅させる爆弾を設置しており、爆弾をセットして脱出を図るが、深い恨みを抱く実験動物によって惨殺されてしまう。ヘリで脱出しようとしたマリック博士も実験動物によってヘリもろとも爆死させられる。ジャック達は激戦の末、実験で生み出された子供たちを連れ間一髪で脱出に成功するが、その他の成熟個体たちは島に残り自ら死を選択する。唯一生き残ったブライス・ベネット社長はすっかり改心して全てを告白。多分、司法取引で監視下で自由を得たらしい。さて、生き残った実験動物や実験で新たに生まれた子供達はアンクル・ジョーのワニ飼育場跡地に新天地を得る。つうことで目出度しでした。
エデンの祭壇 上
2017/07/25 23:55
期待を裏切らない一気読みの面白さでした。軍事研究の結果、驚くべき生物たちが生み出され、それらが暴れ回る前半
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切らない一気読みの面白さでした。軍事研究の結果、驚くべき生物たちが生み出され、それらが暴れ回る前半から、それらが集団として軍隊以上の戦闘能力を発揮する終盤へと怒涛の展開である。更に、軍事機密を守るための傭兵軍団との戦いはまるで戦争さながらの激しさで、それだけでも活劇として十分に楽しめる。願わくばもう少し話を複雑にして、もう少し読み続けていたかったことかな。さて、シグマシリーズとは別作品であるが、本作に関しても巻末に「作者の覚書」として、作品中で記述された内容の真実と虚構とをしっかりと解説してくれているのが嬉しい。これを読むだけでも参考になるし実に面白いです。
<プロローグ>2003年、イラクのバグダッドの動物園で遺伝子操作されたらしい怪物が逃げ出す。怪物の正体は不明。
<第1部;最初の流血>
ニューオーリンズの沼地にハリケーンで難破した野生動物密輸船が漂着する。それを調べた、税関国境警備局(CBP)のジャック・メナールは動物たちの異常さに驚き、ローナ・ポーク女性博士に調査を依頼する。それらの動物たちはいずれも通常の染色体に人為的に同じ染色体を追加されており、形態・能力などが異状であった。例えば、円周率を延々と話すオウムなどである。調査の為動物を移送しようとしているうちに、密輸の痕跡を消すための「デッドマン装置」が作動して、数種類の動物を残して消滅してしまう。ただ、ジャックが発見する前に巨大なジャガーが逃げ出したらしいと推測出来た。目撃情報ならびにジャガーの習性から、最も近いワニ飼育場に向かったと推測して追跡開始。壮絶な死闘の末、ジャガー母子共に死亡。遺体はオーデュポン稀少動物研究センター(ACRES)に送られる。
<第2部;バビロン復活>
生きた異状生物とジャガーの遺体の調査から、全ての個体の脳に正星形のマグネタイトからなる星のあり、これを使って全ての生物が同期してることが判明(P307、P333のフラクタル・アンテナ参照)。また、全ての個体にマイクロチップが埋め込まれ、追跡されていることに気付く。その時、動物を追跡してきたアイアンクリーク社(兵器研究開発企業)のダンカン・ケントが率いる殺人傭兵部隊の襲撃を受ける。ダンカンの目的は、実験動物と共に全ての痕跡を地上から消し去る事であり、その攻撃は爆破を中心とした熾烈なものである。下巻へ。