〈迷える青少年のための学校(ホーム)〉
著者 ショーニン・マグワイア , 原島文世
そこはとても奇妙な学校だった。入学してくるのは、妖精界や菓子の国へ行った、不思議の国のアリスのような少年少女ばかり。彼らは戻ってはきたものの、もう一度彼らの“不思議の国”に帰りたいと切望している。ここは、そんな少年少女が現実と折り合っていくすべを教える学校なのだ。死者の殿堂に行った少女ナンシーも、そんなひとりだった。ところが死者の世界に行ってきた彼女の存在に触発されたかのように、不気味な事件が起き……。不思議の国のアリスたちのその後を描いた、ヒューゴー、ネビュラ、ローカス賞受賞のファンタジー3部作開幕。
砂糖の空から落ちてきた少女
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評価内訳
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不思議の国の少女たち
2018/12/04 07:06
不思議の国のアリスは
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1作目しか知らないけれど、これを機会にシリーズで読んでみたい。
こちらは三部作とうたっているので、この続きも楽しみである。
砂糖の空から落ちてきた少女
2019/04/21 15:21
もの足りない
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読む直前に、「オズの魔法使い」シリーズに目を通していたので、「アリス」よりオズの方に雰囲気が似ていると思った。
もちろん、作者の頭の中では、ピーターパンやナルニア国など、様々な「征きて還りし物語」が渦巻いているのだろう。
ファンタジーの世界に迷い込み、そこから帰ってきた少年少女はどうなるか?
決してハッピーエンドでは終わらない。一度禁断の蜜の味を知ってしまった子供は、健全なオトナになれるはずがない。~まさしくその通りです。
自分も、少年の頃SFと巡り会わなければ、もっとまともな大人になっていたと思う。
それはそれとして、このシリーズの終り方としてはもの足りない。
結局、少年少女は、この現実世界が好きなのかな?と疑ってしまう。人魚の女の子はハッピーエンドになったみたいだけど…。
今回、無事(?)生還した3人は、これからまだつらい現実世界での暮らしが待っているのだろうが、なんとか力強く生きていって欲しい。
現実もそんなに悪いものじゃない。仕方なくでも生きていこうよ。