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34件
自由研究には向かない殺人
著者 ホリー・ジャクソン(著) , 服部京子(訳)
高校生のピップは、自由研究を隠れ蓑に5年前の少女殺人事件の真犯人を探る。親交のあった少年の無実を証明するために。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ謎解き青春ミステリ。
受験生は謎解きに向かない
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自由研究には向かない殺人
2022/02/14 20:23
魅力溢れる主人公
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度もハラハラさせられたけど、公平な目で真実を見極めようとするピップの明るくまっすぐな姿がとても眩しかった。苦くて爽やかな読後感。続編も楽しみです!
卒業生には向かない真実
2023/12/27 21:44
衝撃の展開
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
とは聞いていたけど、確かに予想外だった。これジャンル変わっちゃうじゃん?????!という意味でも予想外だった。わ、私は少女探偵謎解きものを読んでいたはずなのだが…前作の終わり方的にダークになることは予想していたけど、こうなるのか…
前半の展開は「冤罪の真相を突き止める」=なるほど最終章にして原点回帰なのね、という点から面白く読んだ。後半の内容は、そうなっちゃうのかよという戸惑いはあれ、「冤罪」を扱っている点ではこれも原点回帰と言えなくもなく、そういう意味では突拍子もないわけではないんだなー…と受け止めた。
そして、やはり戸惑いより面白さが勝った。これまでとは真逆の意味でドキドキしたし。あとがきを読んでああいう展開になった理由もわかり、納得できたし。あとピップとラヴィの、お互い困った時は「彼/彼女ならどうするだろう」と考えて窮地を乗り越えていくという関係性も良かった。今後の彼らの人生が幸せなものになることは難しいかもしれないが、この二人ならというたくましさ。
あと読んでいて思い出したのは、題名を書くとネタバレになるので伏せるけど、2018年にアメリカで刊行され全世界で累計1500万部を売り上げたミステリー小説。今はああいうことになった女性キャラクターは逃げ切れるんだなあ…という点で。2012年頃の作品だと、やはりネタバレになるので題名は伏せるが、英国推理作家協会賞も受賞しシリーズ二作目にして日本でも話題作になったフランスのサスペンス小説とか、2014年に映画化もされたNYタイムズベストセラー第1位のミステリ小説とか、虐げられ軽んじられた女性が復讐は果たすも最後は死を選んだり、自殺しようとしたり(とんでもサイコパスであっても!)する話が多かった記憶がある。この作品の場合、自首は考えても自殺は一瞬たりとも考えなかったよね。時代の変化を感じると共に、死ななくていいんだ…!という不思議な感動も覚えた。
難を言うと一点だけ、ドラッグの扱いが軽すぎない?というのは気になった。ピップが依存症になってたのは後の展開のためだったのねと理解はできたけど、いくら薬に頼ってる場合じゃねえ事態に陥ったからって、あんな簡単に止められないんじゃないかと思う。ヤングアダルト小説で若い読者も多いことを考えると、ここだけはちょっと著者や出版社側に考えが足らないよう感じた。
卒業生には向かない真実
2023/10/02 15:16
確かに、衝撃的だ
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
賛否で言ったら、間違いなく否定だけど、面白かったのは間違いない。
ただなあ、やっぱり、どうしても受け入れられないなあ。
究極の自分勝手じゃん。
自分と自分の仲間だけが納得できればいいって。
一応、物語の評価として星は付けとく。