- みんなの評価
5件
マイナス50℃の世界
厳しい自然条件に見事に適応しながらたくましく生活するヤクートの人々。ロシア語同時通訳としてシベリア取材に同行した著者が、現地でのオドロキの日常生活をレポート。米原万里の幻の処女作、ついに文庫化!
マイナス50℃の世界
05/22まで通常429円
税込 215 円 1ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
マイナス50℃の世界
2017/09/18 06:39
きっと誰かに話したくなる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:腹黒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで紹介されて、気になっていた世界一寒い国、サハ共和国の旅行記のことを、新聞の書評で見つけて飛び付きました。
とにかく寒そうなのに、人々の暮らしかた、建物の建築方法、車がチェーンを巻かないわけ、読み進めるうちに、心があたたかくなる一冊。
そして読み終えたら、手に入れた蘊蓄を絶対話したくなる。
「ねぇ、世界一寒い国ってどこかしってる?」
マイナス50℃の世界
2021/01/09 16:05
シベリアの厳しい寒さの土地を米原万里氏がレポートしてくれます!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『不実な美女か貞淑な醜女か』(読売文学賞)、『魔女の1ダース』(講談社エッセイ賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)などの名著で知られる米原万里氏の作品です。同書は、トイレには屋根がなく、窓は三重窓といった厳重な装備になっている、冬には気温が-50℃まで下がり、釣った魚は10秒でコチコチに凍ってしまう世界でもっとも寒い土地であるシベリアの土地を描いた内容です。筆者はロシア語通訳者として、真冬の横断取材に同行され、鋭い観察眼とユニークな視点で様々なオドロキを発見していかれます。取材に参加した山本皓一氏と椎名誠氏による写真と解説もたっぷり収められた楽しめるレポート内容となっています。
2020/01/30 06:27
米原万里さんの最初の著作
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2006年に惜しまれつつ亡くなった米原万里さんの最初の著作で、オリジナルの出版は1986年。電子書籍を見つけたので買ってみました。
TBSのテレビ番組で、真冬の一番寒い時には平均気温がマイナス60度になるヤクーツクを含め、シベリア横断取材したときに見聞きしたもの、食べたものなどを、とても読みやすい「です・ます」調の文章でルポルタージュふうにまとめた一冊です。何もかもが凍っているのが当たり前という酷寒の地の人々の暮らしを、初めて訪れる外国人の視点で、生き生きと伝えてくれます。人間はたくましい。もっとこういう話を聞きたかったなあと思います。しかし、米原さん、よく食べますね……本当に健啖家でした。
山本皓一さんの写真も数多く収録されていますが、スマホの小さな画面では大きく表示させることができないのが残念です。写真はパソコンやタブレットで見るのがおすすめです。