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11件
蹴りたい背中
著者 綿矢りさ
第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中のにな川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。127万部のベストセラー。
蹴りたい背中
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蹴りたい背中
2020/05/21 11:31
綿矢りさ氏の芥川賞受賞作の大傑作です!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、綿矢りさ氏が芥川賞を受賞した傑作です。内容は、高校一年生の長谷川初実(通称ハツ)は、気の合う者同士でグループを作ってお互いに馴染もうとするクラスメートたちの中で、最初は溶け込むことができずにいました。そんな彼女が、同じクラスの、これまた余り者である、にな川と出会ったことからストーリーは展開していきます。なに川は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せてきます。そして、にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知ります。実は、にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンだたのです。一体、この二人はどうなっていくのでしょうか?オリチャンに会えるのでしょうか?思春期の女の子が日常の中で感受する「世界」への違和感を、主人公の内面に沿った一人称の視点で描き出した高校生小説の大傑作です!
蹴りたい背中
2019/01/13 23:10
ちょっと根暗な女の子を書かせたらこの人が一番
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わたしを離さないで」があまりにも切なかったので軽い作品を読んでみたいなと読み始めたが、主人公のハツやにな川がどうも自分自身の高校時代にダブって見えてきてまた切なくなってしまった。明るい高校時代を描いている作品と勝手に思い込んでいたのだが全く違っていて、何だか周りと溶け込めない、でも孤独はさみしい、でもこんなレベルの低い連中と仲間になるくらいなら孤独なままでいいといったハツのスタンスには昔を思い出してドキッとした。私の場合は、孤独に耐え切れず、そのレベルの低い連中を友人にしてしまったのだが。この作品がヒットしたというのは、学園ドラマで描かれているような楽しい「学園天国」を楽しんでいるのは、ひょっとしたら一握りの楽しいと思い込んでいる単純な人たちだけで、みんなハツに共感しているからかもしれない
蹴りたい背中
2023/01/20 12:31
分かるような分からないような
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杉野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰しもが感じたことのあるようななんとも言えない感情が文章の端々から滲み出すように感じる。小説の中の話なのか自分の話なのか分からなくなる。