- みんなの評価
14件
想像ラジオ
著者 いとうせいこう
深夜二時四十六分。海沿いの小さな町を見下ろす杉の木のてっぺんから、「想像」という電波を使って「あなたの想像力の中」だけで聴こえるという、ラジオ番組のオンエアを始めたDJアーク。その理由は―東日本大震災を背景に、生者と死者の新たな関係を描き出しベストセラーとなった著者代表作。 野間文芸新人賞受賞。
想像ラジオ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
想像ラジオ
2015/08/25 10:43
想像ラジオ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災をモチーフにした小説。大地震発生後の大津波に攫われ、命を落とした男性。彼は死者と生存者を繋ぐため、あの世で「想像ラジオ」のDJをはじめる。独特の軽妙なトークは、まるで本物のラジオのようである。家族は生きてるか?友だちや知り合いの消息は?部下はどこに消えた?彼らの行方を追い求める人たちは、情報を求めて彼にメールを送る。それに丁寧に対応する彼の様子が何とも切ない。刊行と同時に話題になり、昨年(2014年)の芥川賞候補作にもなった作品だが、読んでいてちっとも心の中に響かなかないのが不思議だ。テーマは時宜を得ており、アイディアも秀逸だとは思うのだが…。このモヤモヤした違和感はどこから来るのだろう?書評サイトの評価も、真っ二つに分かれる。これは人を選ぶ作品である。
想像ラジオ
2022/08/18 10:36
地震の話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rukutoma - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災のときの様子や心情を、「想像ラジオ」として物語を作った話。大切な人が目の前で消える、助けられなかったというのはどれほど無念で苦しいだろう
想像ラジオ
2020/06/09 17:31
生者として生きること
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
震災を中心に置いた作品ですが、人間の「生と死」を描いているという点で非常に普遍的な作品だと思います。わたしたちは「生者」として、亡くなった方々に如何に寄り添うことができるのか、改めて考えさせられる一冊です。