いつも異国の空の下
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紙の本いつも異国の空の下
2020/06/25 10:01
シャンソン歌手、石井好子氏の生きるために世界で歌い続けた人生が語られたエッセイ集です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、シャンソンを日本に持ち込んだ第一人者であるシャンソン歌手の石井好子氏の作品です。石井氏は晩年にはエッセイストとしても活躍され、たくさんの作品を残されています。同書もその一つで、石井氏のこれまでの人生を振り返った回顧集となっています。身ひとつで飛び込んだアメリカから、第二の故郷ともなるフランスのパリへ、さらに欧州各地、ショービジネスの本場ニューヨーク、革命前の狂騒のキューバまで、大きく変貌してゆく時代と社会の中で、日本人歌手として、女ひとりで異国に暮らし、生きるために歌い続けた人生が語られています。同書では、「女一人の旅立ち」、「憧れのパリへ」、「幸運なデビュー」、「心にふれる国スペイン」、「ドイツでの成功と失敗」、「ナチュリストでの一年」、「四年半ぶりの帰国と悲哀」、「フランスからスイスへ」、「パリの涙」、「キューバの憂鬱」、「ニューヨークの日記」、「ニューヨークの芸能界」、「パリを去る」、「フランスの友達」といったテーマで話が進んでいきます。
紙の本いつも異国の空の下
2019/10/20 20:31
異国の空
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
石井好子さんはとても立派なご両親にいくらでも頼れただろうに、辛い異国での日々を何故乗り換えられたのだろうか、と思います。まだ日本人が少なかった頃の異国での体験がとても興味深いです。
紙の本いつも異国の空の下
2023/02/23 14:22
貪欲に生きていく姿がカッコいい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
離婚を機に昭和25年に身一つで海外に飛び出して日本人歌手として身を立てていく過程を綴ったエッセイ。アメリカでもフランスでも、歌が上手くなりたい、少しでも舞台に立ちたい、と貪欲に生きていく姿がカッコいい。彼女自身だけでなく周りの歌手・芸人描写も面白い。
純粋に売れたいと願う者、家族を養うために仕方なく毎晩歌う者、ヒモとの縁が切れずに惰性で働く者、様々な人間模様が描かれていてこの人は本当に文章が巧いと思わされる。「巴里の空の下オムレツの匂いは流れる」も有名だし「バタをひとさじ、玉子を3コ」も好きだけど、それに並ぶ良いエッセイだった。