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役者人生、泣き笑い
著者 西田敏行
デビューから50年、何百人もの人生を演じてきた多芸の人・西田敏行。古希を機に、生い立ちや家族、役者人生を赤裸々に明かす初の自伝。監督、俳優、友人との交流や制作等の面白秘話満載!
役者人生、泣き笑い
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2024/10/25 07:12
追悼・役者 西田敏行さん - あなたはいい役者でした
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この『役者人生、泣き笑い』は10月17日に76歳で急逝した
俳優・西田敏行さんが古希を迎える2016年秋に出版した自伝です。
西田敏行という役者がどのように作られ、どういう役を演じてきたかが
とてもよくわかります。
もしかしたら自分の出自を詳らかにすることを嫌がる人もいるでしょうが、
西田さんはとてもきちんと書かれています。
実父を幼くして亡くし、再婚した実母から離れ、母の姉夫婦の養子となったこと、
映画に魅了され、故郷の福島から上京したこと。
養父母の暖かな理解がなければ、東京に、しかも役者の道に進むことはなかったでしょう。
西田さんの演技の温かさはこういうところを原点にしているのでしょう。
東京に出てきたものの、なかなか馴染めず、上野動物園のゴリラの檻の前で
ひとりぼっちで佇んでいたことなども、その後の演技の肥しになったと思えます。
そして、次第に頭角を現していくのですが、そこには西田さんを評価してくれる人がいつもいました。
松崎しげるさんなどの交友のはじまりからどのように深い絆になっていったといったエピソードや
三国連太郎さんといった先輩たちからの教えも
多くのページを割いています。
そして、何よりも出演した多くの作品の裏話もあって、
俳優、ではなく役者・西田敏行さんのことがよくわかります。
本の中にこんな一節があります。
「あと何年、現役の役者でいられるかというと、そうたっぷり時間があるわけではない。
そのことも含めて、死ぬときに(中略)「大丈夫だね、もう逝っていいかな」というところまでは、
自分をもっていきたいと思っています。」
西田敏行さん、本当はもっと長くあなたの役者としての演技を見たかったですが、
でも大丈夫ですよ。
たくさんの感動をたくさん、もらってきましたから。
西田敏行さん、あなたはいい役者でした。
役者人生、泣き笑い
2024/02/19 10:01
流石西田敏行
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロンバルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
役者としては勿論、嘗て聞いていたラジオも大変面白かった。本書も流石西田敏行といった内容で兎に角人を楽しませる名人だと思う。