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2件
江戸の牢屋
著者 中嶋繁雄
江戸時代の牢屋敷の実態をつぶさに綴る。囚獄以下、牢の同心、老名主以下の囚人組織、刑罰、脱獄、流刑、解き放ち、かね次第のツル、甦生施設の人足寄場などなど、牢屋敷に関する情報満載。
江戸の牢屋
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江戸の牢屋
2020/06/05 10:20
私たちが知らない江戸の牢獄の様々なお話を収録した一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸時代の牢獄について、その知られざる世界の詳細を読者に教示してくれる画期的な一冊です。同書によれば、牢屋敷の長は代々石出帯刀が世襲したのですが、実質的な支配者は、積み上げた畳の上から指図する牢名主だったようです。そこでは、様々なことが行われ、そうした今では信じられないツル、作造り、刑罰、破獄、密告、流刑、島抜け、水替人足、切支丹屋敷、切放といったことが同書で紹介されています。同書の構成は、「小伝馬町牢屋敷の世界」、「非道探索控」、「残酷物語アラカルト」、「伊豆・佐渡 流刑の人」、「元祖鬼平の人足寄場」、「切支丹屋敷の異邦人」、「幕末風雲の人受難録」となっており、興味深い話がどんどんと進められます。ぜひ、読んでいきたい一冊です!
江戸の牢屋
2019/11/10 13:22
この世の地獄
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の牢獄制度はかなり詳しく分かっています。別世界の地獄が広がっていたのです。牢獄の掟や役人との癒着、単なる地獄ではなく、ありとあらゆる不正義が行われていたのです。幕府も何度がこれを正そうとしたようですね。本書は、一度読み始めると、止まりません。1~2日で完読です。