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3件
失われた地平線
著者 ジェイムズ・ヒルトン , 池央耿
正体不明の男に乗っ取られた飛行機は、ヒマラヤ山脈のさらに奥地に不時着する。辿り着いた先には不老不死の楽園があったのだが――。世界中で読み継がれる冒険小説の名作が、美しい訳文で待望の復刊!
失われた地平線
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失われた地平線 新装版
2020/05/16 10:50
ジェームズ・ヒルトンの名著と言われる冒険小説です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀の初期に活躍したイングランドの小説家ジェームズ・ヒルトン氏が1933年に発表した名作です。同書に登場する地名「シャングリラ」は、現在では理想郷の代名詞になっており、仏教徒や神秘主義者の伝説の王国シャンバラをモデルにしたと言われています。内容は、正体不明の男に乗っ取られた小型飛行機がヒマラヤ山脈のさらに奥地に不時着します。操縦士は近くにラマ教の僧院があることを言い残して死んでいきます。夜が明けて、中国人張の一行が来て、乗員4人をシャングリラの僧院に案内します。僧院は近代的な施設で、集中冷暖房設備、アメリカ製のバスタブ、膨大な書籍を擁する図書室、グランドピアノ、ハープシコードなどを備えていいました。食料はすぐ下の谷間で潤沢に生産され、加えて、豊富な金鉱があって、外部からの必要なモノの購入に不自由しないということです。ここでは人々は平和でストレスのない生活をしていて、年をとるのが非常に遅かったのです。4人は外部に出る手段がないままに、シャングリラにとどまります。一体、この後、どうなっていくのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
2022/06/01 11:49
ここにはない何処かへ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
シャングリラってこの小説が語源になっているんですね。20世紀半ばの西洋人が思い描く、東洋の神秘が伝わってきました。
失われた地平線 新装版
2020/11/16 21:09
失われた地平線
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mamo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒルトンと言えば「チップス先生さようなら」。
昔々に読んだきりだが、あのノンビリした、穏やかな雰囲気は記憶に残っている。
ところがこの「失われた地平線」は全くタッチが異なる。
ホントに「チップス先生さようなら」のヒルトンの作品?と思うほど。
それがなんと、両作品とも同じ年に発表されたと聞き改めて驚いた。
初めから最後まで、グイグイ読者を引き込む。特に後半、コンウェイはどうなる?
途中でやめられず、電車を降りても本を閉じずに、ホームのベンチで読み切った。
何度か映画にもなったらしいが、読むだけでもシャングリ・ラの美しい風景は十分頭に浮かんでくる。