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2件
挑発する少女小説
著者 斎藤美奈子
若草物語、赤毛のアン、あしながおじさん……大人になって読む少女小説は、発見に満ちている。かつて夢中になった人にも、まったく読んだことがない人にも。あの名作はいま、何を教えてくれるのか?
魔法使いと決別すること――バーネット『小公女』
男の子になりたいと思うこと――オルコット『若草物語』
資本主義社会で生きること――シュピーリ『ハイジ』
女の子らしさを肯定すること――モンゴメリ『赤毛のアン』
自分の部屋を持つこと――ウェブスター『あしながおじさん』
健康を取り戻すこと――バーネット『秘密の花園』
制約を乗りこえること――ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ
冒険に踏み出すこと――ケストナー『ふたりのロッテ』
常識を逸脱すること――リンドグレーン『長くつ下のピッピ』
かつて夢中で読んだ人も、まったく読んだことがない人も。
いまあらためて知る、戦う少女たちの物語。
解説:恩田陸
挑発する少女小説
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2024/12/31 11:58
懐かしさと新発見
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の頃から読み始めた物語、繰り返し読んだり、名作劇場で目にしたり。
どうしてあんなにも夢中になったのか、大人になって一歩引いて眺めて、うなずく評論。
2024/08/30 06:32
欧米の児童少女小説総レビュー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キェルケゴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
河出新書版で読んだ。19世紀から20世紀前半に書かれた少女向け児童文学の代表作を丁寧に読みといていく。物語の背景にある歴史的な制約を踏まえつつ、現代の視点からの解説もあり、あざやか。