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7件
とりかえばや物語
著者 司馬遼太郎 (監修) , 田辺聖子 (監修)
平安時代末期に成立した『とりかえばや物語』は、内気で女性的な若君と、男性的で快活な姫君とが、それぞれ女装して、男装して生きていくことで展開する王朝の物語である。「男女をとりかえたい」との父親の願いが、そのまま物語のタイトルになっている。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
とりかえばや物語
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21世紀版少年少女古典文学館 8 とりかえばや物語
2023/11/30 16:32
田辺聖子さんまとめ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉が上品かつやわらかく、とても読みやすいです。 注釈も多く、イラストも豊富で古典の入門書として良いです。女として生きていくことによる制約、男性と対等に自分の力を発揮できない社会など、現代でも解決できていない課題についても考えました。
21世紀版少年少女古典文学館 8 とりかえばや物語
2023/11/30 21:56
中世の性転換物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
大手出版社の企画のもと、
名だたる作家が現代日本語に書き直した本文に、
振り仮名、挿絵、用語解説が付されて刊行された
児童向け古典文学全集です。
第八巻は、田辺聖子の担当したとりかえばや物語。
21世紀版少年少女古典文学館 8 とりかえばや物語
2022/08/31 15:57
ポスト・モダーンの物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
河合隼雄さんの「とりかへばや、男と女」を読んで興味を持ったので読んでみた。河合さんがこの作品を海外で紹介したら「まさにポスト・モダーンの物語」と言ったアメリカ人がいたらしい。
この物語の作者が現代のバリキャリのことを知ったらどんなふうに思うかすごく興味をそそられた。男装しなくても、女性が活躍できる世の中を歓迎しただろうか?見た目は女のままであっても、心は男装する必要があるのは現代も物語と同じ。どれだけ心の男装をしても結局どこかで見くびられるし、、女は女らしくしたほうがいいと思っている人は男にも女にも結構いる(うっせぇわ)。夫が妻のキャリアアップに協力的でないとか、仕事のせいで子供との時間を取れないとか、春風が宇治で考えていることと現代の悩みは結構近い。この物語の作者は、ほれぼれするくらい先進的な頭脳の持ち主だったと思う。