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ブラフマンの埋葬
著者 小川洋子 (著)
ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。(講談社文庫)
ブラフマンの埋葬
05/02まで通常440円
税込 220 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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紙の本ブラフマンの埋葬
2016/08/28 10:53
愛すべき生き物と触れ合い、見守り続けたひと夏の物語です。
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、泉鏡花賞を受賞した傑作です。ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している「創作者の家」を世話している主人公<僕>のもとに、ある日、ブラフマンがやってきました。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた愛すべき生き物と触れ合い、見守り続けたひと夏の小さな物語です。ぜひ、この小さな、しかし感動的な物語を本書でお読みください。
紙の本ブラフマンの埋葬
2022/07/02 22:05
ほんと私は小川先生の作品が好きすぎ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが「ブラフマンの埋葬」なのだから、間違いなく主人公が飼っているブラウマンが死んでしまうことは間違いない、じゃあ、ブラフマンって何者なの?泳ぎのうまい小動物ということで、私は勝手にカワウソみたいなかんじの生き物を想像した。主人公が片思いしている彼女は、あまりブラフマンが好きではないようだ「保健所に連れて行った方がいい」と彼に言い放つ。ブラフマンと彼女、どちらを選択するのか、その選択が最後の悲劇を招いてしまう。主人公が部屋に飾っている全く関係のない家族の集合写真、家族が一人ずつ旅立ってゆく、残された者は死者となった者の姿を、写真の中で悲しむ、とうとう最後には誰もいなくなる、最初からどこにもいなかったのだというように、その静けさが主人公に安らぎを与える、このことがすごく理解できる私がいる
紙の本ブラフマンの埋葬
2016/11/13 17:58
静かで穏やかな読書体験
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
レンタルアトリエ兼住宅の管理人を営む「僕」の元に謎の動物(個人的イメージでは太ったカワウソ)ブラフマンがやってくるところから物語は始まります。
自然の移り変わり、芸術家との何気ないやりとり、ブラフマンの仕草に癒されました。物語の合間に挿入されているブラフマンの何気ない特徴(足音や食事など)もブラフマンの可愛らしさを際立たせています。ペットを飼ったことがある人と、そうでない人とで読後感が変わりそうな物語かもしれません。
紙の本ブラフマンの埋葬
2014/11/04 02:26
ほのぼのメルヘン
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほのぼのとした小品。ビーバーのような動物との短い交流を描いた話。読みながら、題が埋葬なので、どこかで死ぬのかなあと思ったら、車にひかれて死ぬとは意外な結末。著者の心やさしい文章と、説明的な動物の書き方が可愛い。この動物を嫌っていたレース編みの老女が、埋葬時にレースのおくるみを一晩で編んだのは、心温まる。
電子書籍ブラフマンの埋葬
2018/11/22 13:25
怖かった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の人のレビューを読むと、かわいい ほほえましい とか書いてありますけど、わたしには恐ろしかった。主人公の部屋を荒らされた様子。その前から、この得体の知れない生き物が何かするのではないかと、鳥肌がたったまま読み進めていた。猫は飼ったことがあるけれど、まったく同じようには思えなかった。何か魔界の生き物に主人公が惑わされているのかと、やがて何か恐ろしいことが起こるのかと思って読んでいました。