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わたしの哲学入門
著者 木田元 (著)
第二次大戦敗戦後の混乱の渦中で青春期を生きた著者は、ハイデガーをどうしても読むという渇望から、東北大学哲学科に入学。『存在と時間』を何度も読み返しながら、その内容の理解には古代ギリシャ以来の西洋形而上学の展開を知ることが不可欠だと思いいたりました。「存在とは何か」というテーマを軸に、プラトン・アリストテレスからスコラ神学、そしてデカルト・カントに始まる近代哲学まで、わかりやすく解説します。(講談社学術文庫)
わたしの哲学入門
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わたしの哲学入門
2015/10/10 00:52
碩学が先輩として語る入門道しるべ
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
沈思黙考する威厳のあるタイプが典型哲学者イメージぶち壊してくれる。
食うや食わずの戦後をしゃにむに生きて、哲学に出会ってこれもむくむくと立ち上がるように哲学専攻に舵を切り学んでこられた方である。
けれんみなく語ってくださ。、造語的な難解な哲学用語が必要だったのは西洋哲学導入の過程創られてきたからで、著者もやはり根っこのギリシャ形而上学まで遡りたどらざるを得なかったんだなんて感じである。
わたしの哲学入門のタイトルどおりの内容、よくある概説程度の入門ではない。こうやってこんな風に勉強してきたんだと先輩が手触りの感触で入門をさせてくれる。
わたしの哲学入門
2020/03/23 11:38
古代から近代哲学までを分かりやすく概観してくれる哲学の入門書です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、著者である木田元氏が若かりし頃、ハイデガーをどうしても読みたいという希望を胸に哲学の学習を始めたという著者自身の経験を通して構築された哲学という学問について概観した興味深い一冊です。同書では、「存在とは何か」というテーマを軸として、プラトンやアリストテレス、またスコラ神学、さらにデカルトやカントといった哲学・思想を一つひとつわかりやすく解説してくれます。まさに、哲学の入門書とも言える一冊です。